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蜂を食べるクマタカで「ハチクマタカ」が「ハチクマ」と略して言われるようになったと、何かの本で読んだことがあります。と言うことで、「ハチクマ」にも、クマタカのような、実は「冠羽」があるんですよね~。めったに野外で「冠羽を立てたハチクマ」を観察することはできませんが、撮影中にピントがあった瞬間に「冠羽が逆立つ」個体もいました。
◆ 短いですが、「冠羽」があります。長年ハチクマを見てますが、「冠羽を立てたハチクマ」は、後にも先にも、これ1回だけです。ほんとに立ててくれないんですよね~。たぶん、ピントがあって、「ブラインド内の私を威嚇するつもり」で立てたのかもしれません。
◆ 決定的瞬間の、完全に「冠羽」を立てた画像です。ハチクマの観察例は沢山ありますが(渡りのハチクマの観察ではありません)たぶん、10年に1回撮影できるかどうかの画像だと思います。
ハチクマの撮影ポイントは6ヶ所ほどありますが、この場所の個体はかなり神経質なんですよね~。ブラインドを馴らすのに(ハチクマをだますのに)2シーズンの時間が必要でした。
猛禽類の虹彩は「黄色」が多いので、ハチクマ♀の黄色の虹彩は、猛禽ぽくて違和感を感じません。が。ハチクマ♂は黄色ではなく、黒かオレンジ色なんです。まあ、ほとんどのハチクマ♂は黒っぽいのですが、中には「オレンジ色」もあり、♀と間違いそうになる時もありますね~。(その時は尾羽を見れば、一目瞭然で♂とわかります。尾に黒くて太い黒帯が2本ある)
先ずは、写真をご覧あれ。(2006年~2009年に撮影したものです)
虹彩が黒ではないので、一見♀のように感じますが、♂のなかには「オレンジ色の虹彩」もあります。(流石に黄色は見たことがありません)
虹彩がオレンジっぽくて、♂と間違いそうにもなりますが、尾羽をみると、太い黒帯がないので、♀と識別できます。
一番目の元画像です。尾羽に太い2本の黒帯があることがわかります。
二番目の元画像です。尾羽には太い黒帯がありません。先端に細い黒帯があるだけです。
飛翔している時には、尾羽の黒帯の太さが直ぐ目に入るので、ハチクマの♂、♀の識別のキーポイントになりますね。
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