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高さ38Mの津波(宮古市田老地区)が・・・

三陸海岸をフィールドにしている者としては、「平成三陸大津波のチェック」は、どうしてもやっておかなければならないので、昨日は宮古市田老地区に出かけてきました。私のライフワークである「シノリガモ」は、真崎海岸(田老地区真崎)で撮ったのが、一番のお気に入りですね~。なぜか、漁港ではないのに、外洋に向かって巾4M×長さ50Mの埠頭が1箇所あるのですが、車止めもなく、すごく緊張する場所なんです。冬シーズンは、漁師さんも、観光客も「一人として、一度も見たことがない、寂しい場所」なんですね。当然、津波注意報が出ても、広報車もこないでしょう。(真崎漁港から、北に車で15分走行します。人家も番屋もありません)

今は、田老地区のどの海岸、漁港に行くにも、一旦国道45号線に出なければ行けない状態です。以前のように、自由自在に、県道や町道を走れるようになるのには、2年や3年では無理でしょう。5年はかかるような気がしますね。

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▲ この海の色は「三陸の、それも田老地区真崎の海」でなければ出せません。外洋に突出た埠頭から撮るのですが、高波が来たら車ごと波をかぶるので、「天気予報」はつねに注意して出かけなければ、大変な事になります。

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▲ 「田老漁港」の直ぐとなり(漁港から100M)にある「山王岩」です。撮影は標高165Mの展望台からです。下の笹が茶色の変色しているので、大津波のしぶきは150Mの高さまで上がったのでしょう。

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▲ 真崎灯台南側の海岸です。撮影は海から100Mほど離れた標高30Mの場所です。後ろを振り向いて、「津波の痕跡」を見たら、標高40M(国土地理院の地図から)まで海水が来てましたね~。今回の「大津波」では、たぶん最高値(40M)ではないでしょうか。

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▲ 国道45号線から、最短距離で真崎海岸に出る町道です。撮影地点は、海岸から500M入った標高30Mの所です。下には人家一軒と、番屋が3小屋ほどあったのですが、すべて何もなくなってました。

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▲ 世界的に有名な「田老の万里の長城(高さ10M×長さ2キロの防潮堤)」でしたが、海側に倒れてました。「引き波」のパワーは凄いですね。田老地区は「明治の三陸大津波」と「昭和のチリ地震大津波」で、壊滅的な被害をこうむり、戦後いち早く「津波防潮堤」を作り、「モデル津波防災都市」で、内外に有名でしたが・・・、ひとたまりもありませんでしたね。中心街はほぼ壊滅でした。

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▲ 人口密度で見れば「田老地区の被災者(死亡者600人か?)」が一番でしょう。大津波の高さが田老漁港では20Mほどですが、2キロ北の真崎海岸では40M弱の高さです。世界に誇る防潮堤があっても街は守れませんでした。

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