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ハチクマを見ようと出かけたら、「猛禽銀座」になってました。

雫石郷の七つ森公園の中に「生森(しょうがもり)350M)があるのだが、よくハチクマの飛翔を見ることが出来るポイントなので、ちょっと時間ができれば弁当を持って出かけます。なんと言っても「携帯の電波塔」や「テレビ中継局」があるので、展望台(山頂)まで車で行けるのが嬉しいですね。

今日は、「チョウセンアカシジミ(蝶)」の按配と、「サシバ」と「ハチクマ」の按配も確認しつつ(サシバの巣立ち前の雛がピ~、ピ~とうるさいほど鳴いてました)、「サンコウチョウ」の声(囀り)も聞いたりと、とてもラッキーでしたね。

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▲ 2012年6月28日 ハチクマは体色のバリエーションがあるし、特に♀は尾羽根の帯が他の猛禽とも重なるので、瞬時に同定するのは難しいです。(3秒位は欲しい)。♂は他の猛禽にはない「ブラックテール」なので、誤認のしようがないですね。

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▲ 2012年6月28日 猛禽類の「ものさし鳥」ですね。瞬時にわかるようになれば、他の猛禽類も、直ぐわかるようになります。

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▲ 2012年6月28日 頂上にはテレビ中継所があるので、電線が・・・。邪魔だけど、中継所が動かなければテレビが見れなくなるので、我慢するしかありません。

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▲ 2012年6月28日  標高350M弱の生森(しょうがもり)なので、とても近くを飛んでくれます。盆地の中にある一番高い山なので、野鳥は目印に使ってるような気がします。

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▲ 2012年6月2日 私の望遠レンズに横を向いて挨拶してくれました。なんで、ミサゴがこんな所を飛ぶのかと思ったら、「御所湖」が直ぐ近くでした。

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▲ 2012年6月28日 ピックイ~、ピックイ~とほんとよく鳴くタカですね。そのお陰で見つけやすいと言うことなので、文句は言いません。

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▲ 2012年6月28日 「まぐそタカ(馬糞鷹)」の蔑称があるノスリです。七つ森では途切れることなく(20年も)繁殖している種ですね。

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▲ 2012年6月28日 このタカは・・・。遠くてわかりませんが・・・「タカSP」にしておきます。たぶん「ハイタカ?」と思っているのですが。(尾が長く見えるので)

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▲ 2012年6月28日  なんか黄色い飛行機が・・・、「ピカチュウジェット」でした。岩手山をポイントにしているみたいで、飛行ルートになっているのでしょうね。

撮り鉄でとんだハプニングが・・・、卵2ケ見っけ!

6月23日は、「東北新幹線開通30周年」のイベントがあり、久しぶりに「撮り鉄」に出かけた。関連イベントとして、大宮駅(埼玉)から盛岡駅までの「ブルートレイン」の臨時列車が走るので、雫石川合流点(雫石川橋梁)に列車通過1時間前にスタンバイ。すでに30人ほどの撮り鉄が集合しており(小学生から70代まで)、三脚を立てる場所もままならず、河川敷に移動して撮る事にした。

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▲ 2012年6月23日 雫石川橋梁(東北本線)

撮影時には50人ほどの撮り鉄が集まってました。私は、一人河川敷に降り(遠回りして)ブッシュに姿を隠し撮り鉄しました。姿をかくさなければ50人からブーイングがくるので・・・(笑)

この場所は私だけでした。と言うか、雫石川合流点はBWのフィールドでもあるので、皆さんの邪魔にならないで、(姿をかくして)撮影ポイントに来ることができます。

ブッシュ沿いを歩いていたら・・・

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小枝の中に「ゴルフボールが2個」見えたので(直ぐに野鳥の卵とわかりました)、コンパクトカメラでパチリと1枚。地上か腰ほどの高さだから1M位でしょうか。この時はなんの野鳥かわかりませんでしたが、(卵が白いのと、巣材の形からオオタカ、アマサギ、キジバトか?)一番の可能性は「キジバト」かな?と思いました。

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近くの新幹線脇の電線に止まっていたのが「キジバト」でした。

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▲ 2012年6月26日 やはり卵の主をしりたくて・・・。遠くから(600ミリで撮影)そっと撮影させていただきました。

 

盛岡のササゴイの繁殖記録(中間報告)

盛岡のササゴイのAペアの巣立ちが終り、経過観察を続けていますが・・・、とても面白い行動と言うか、初めて見る生態に飽きがきません。

ササゴイって、小集団でコロニー(集団繁殖場所)を作っている事は文献等で知ってましたが、今日も4ペア目の営巣場所を見つける事ができました。(ササゴイは直接巣に入る事はしないで、巣近くにパーチ(止まる)して、巣に入りました。

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▲ ペアの写真ではありません。この場所には「Aペア」と「Cペア」の2番(つがい)が繁殖していて、巣の中に入るには、この枝を歩いて巣に入っていきます。

「Aペア」は地上2M弱の桑の木に小枝を集めて産座を作っていますが、「Cペア」の産座は秋でなければ確かめられません。今、強引に「産座」を確かめようとすれば、AペアもCペアも「営巣放棄」する事が用意に想像できます。(Cペアは地上に産座を作っているかも知れません)

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▲ 「Aペア」の雛は巣立ちしたのですが、「Cペア」はまだ抱卵中かもしれません。1週間前に、小枝を咥えてブッシュの中に入っていきました。Aペアの親が羽を逆立てて威嚇している所を撮影しました。

ササゴイのペアの写真でない事がおわかりになったと思います。

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▲ 「Aペア」の巣立ち雛が、親鳥が来たと勘違いし、近寄ってきたのですが、「Cペア」が、追い払ってました。

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▲ 2012年6月21日  ササゴイ(Dペア)です。

半径100M以内にA,B,C,Dと4ペアが時間差を作りながら繁殖してます。(Aペアはすでに巣立ちしました)これから、7月上旬にかけて次々と巣立ちしてくれると思います。

盛岡のチョウゲンボウが、やっとすべて巣立った。

今日、恥かきっ子(6番子)が、やっと巣立ちできました。1番子が6月10日に巣立ちしたので、9日後の巣立ちになりますか~。と言うことは・・・、理屈は産卵も9日も遅れと言うことなので、ここらへんのメカニズムは「神秘の世界」ですね。

先に巣立った1~4番子は、巣のまわりでは見ることはなく、5番子がときおり近寄ってはきますが、巣に戻ることはありませんでした。

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▲ ♂親は巣立ちも考えずに、餌を捕獲すれば本能で巣に餌(ネズミやスズメ)持ち込みます。が・・・、直ぐ♀親が飛んで来て、餌を奪い返したりとコントロールします。わざと「空腹」状態を作るのも♀親の仕事でした。

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▲ 巣の中で羽ばたきを一生懸命するのですが、最後の踏ん切りがつかなくて、中々巣立ち出来ないでいる6番子です。

が・・・・。

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▲ 視線を切っている間に、「巣立ち」されました。2012年6月18日 9:30分頃です。

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▲ 2012年6月18日 巣立ちした「6番子」です。

が・・・、一旦巣立ちしてしまうと

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▲ 2012年6月18日 6番子が、近くに止まった♀親を威嚇しました。普通は、巣立ち後も親から餌をもらうのですが、なぜ?と思うことばかりですね。1~5番子は、♀親と一緒に飛翔し、狩り(ハンティング)を習っていたのに・・・。不思議と言うか、面白いことばかりです。

盛岡のササゴイは・・・、今日が「巣立ち日」になりました。

文献などの資料によれば、ササゴイの巣立ち日数は20日間とあったので(6月14日が予定日)巣立ちに立会いたいと言う「BWの性(さが)」がモクモクと頭を上げました。連日、ササゴイの巣立ちを気にしつつ、「チョウゲンボウ」、「ハチクマ」、「サソバ」も見たいし~、ほんと欲張りです。

盛岡のササゴイは神経質で、警戒心がもに凄く強く、一時は観察をあきらめ、「巣立ち前後に集中して見る」と決めていたので、6月14日から、連日観察を続けておりました。やっと、本日「盛岡のササゴイが巣立ち」してくれました。やれやれで~す。

■ 観察データは

1 4月20日にフィールドでササゴイの飛翔を見る。

2 4月28日、ペアのササゴイに足元から飛ばれる。(もしかしたら繁殖かと疑う)

3 5月 6日、抱卵開始のササゴイを現認(親が朝から産座に座りぱなし)

4 5月26日 孵化したササゴイの雛2羽と2卵を観察する。

5 5月28日 孵化したササゴイの雛3羽と1卵を観察する。

6 5月29日 孵化したササゴイの雛3羽。(1卵の卵が消えている)

7 6月 4日 孵化したササゴイの雛2羽と、雛1羽が巣から落下する。(双眼鏡で確認するも、そのままにする。1M横にはモズの営巣も確認していあたので、「ササゴイ」、「モズ」とも「営巣放棄」が怖いので)

8 6月17日 ササゴイの雛2羽が巣立ちする。

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▲ 2012年6月17日 「ササゴイの巣立ち雛」です。育雛日数(孵化)は23日間でした。

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▲ 2012年6月15日 「ササゴイの雛」が2羽です。育雛日数(孵化)は21日間です。

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▲ 2012年6月17日 「ササゴイ」の親です。いつも巣の近くに止まり(パーチ)、鳴き越声で、雛をコントロールしてました。カラスが近よれば、モビングする為に飛び立ちますし、雛が巣から奥のブッシュに中に非難するように鳴き続けました。 

「ハチクマがガラスドアに衝突」のBSニュース(NHK)が・・・。

今日の午後のBSニュース(NHK)を見ていたら、「ハチクマがNHK北見放送局のガラスドアに衝突。保護しました」「北見市街地(北海道)では珍しい。本来森林性の猛禽だがカラスに追われ衝突したものと思われる」とのアナンスと衝突映像(防犯カメラみたいで画像が荒れてた)、そして保護した映像(ハチクマの♀でしたが、ただハチクマとだけしか説明ありませんでした)が放送されてました。

ニュース映像に野鳥が放送されるのは「トキの巣立ち」とか「ハクチョウの飛来&北帰行」や「珍鳥騒ぎ」など限られているので、「ハチクマ」と言う言葉に目が反応し、テレビを見てしまいました。ただ、私が気になるのは「カラスに追われ衝突した」との言葉です。

映像にはカラスは写っていないし、飛翔スピードなら、カラスは追いつけないですよね。この前ハチクマがサシバを狩り(ハンティング)する場面に遭遇したばかりで、直線的に飛ぶ、ハチクマのスピードはなかなかのものです。

私が思うには、北見市街地を通過した時に、たまたま獲物をみつけ追いかけたのではないかな~と・・・。玄関のガラスドアだから、空間があるように見えたので、通過するつもりがガラスに衝突、気絶したのでしょう。

出なければ、NHK北見放送局のビルに「カラスが営巣」してて、営巣30M以内に入り、カラスの攻撃(モビング)にあったかです。どんな野鳥でも巣を守る本能があるので、モビングをしますが、猛禽類は相手にもしないでしょう。

「ハチクマ」の名誉の為に、渡りに飛翔ではなく、獲物(ハンティング)に飛び出す画像を何枚か貼っときます。2006年から毎年ハチクマを観察してますが、「カラスに追われる場面」を一度も観察した事がありません。

「ノスリを追い出す」や「同業のハチクマを追い出す行動」や、「スズメバチを追いかける行動」や「サシバのハンティング」は、この目で見ました。

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▲ 「ハチクマの♀」です。 連続写真なので、飛び出しから翼をちじめトップスピードになる瞬間です。私のカメラ技術では3枚とるのがやっとでした。ツバメとは言いませんがハト位の飛翔スピードでした。

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▲ 「ハチクマ♀」です。 高い木からの飛び出しです。なんで飛び出したか理由はわかりません。

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▲ 「ハチクマ♀」です。 ミサゴではありませんよ~。ハチクマは森林山深くのイメージですが、雫石役場から半径2キロ以内に営巣している場所があります。(ノスリの古巣を利用)住民の生活圏に普通に見れるのですが、誰も野鳥に興味がないので「ハチクマ」とわかって撮影するのは私だけですかね~。国道46号線の電柱の高さで横断するハチクマはここの個体です。(今年も1回遭遇しました)

盛岡のチョウゲンボウは「巣立ち後から交尾の真似をした」

6月13日に巣立ちした2羽の巣立ち雛が「交尾の真似」をした瞬間に立会い、自分の目を疑ってしまいました。盛岡のチョウゲンボウは「育雛(いくすう)中でも交尾を巣の前で頻繁にしていたので、雛が交尾を見て学習したのでしょうか。いずれにしても、「巣立ち雛の真似交尾」は珍しい事と思うので、連続写真を貼り付けておきます。

▼ 2012年6月13日 チョウゲンボウの巣立ち雛(3番、4番子)

超、超貴重な「巣立ち雛の交尾を真似る行為(生態写真)」と自信を持って言い切れます。

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▲  なんでも親の真似をする「巣立ち雛」です。この後は「求愛給餌」の真似も見せてくれました。週末だけの観察だったら、たぶん見ることも出来なかったと思いますが・・・。なんせ「観察500時間」ですから・・・。盛岡のチョウゲンボウに限っては、巣探し→求愛給餌→抱卵→育雛(いくすう)→巣立ちと、徹底的に見させていただきました。あまりにも膨大な生観察の記録(データ)なもんで、Web上に写真付きでデータを公開します。今回の「雛の交尾の真似する行為の写真」も、見る機会は少ないと思われます。後は・・・、珍しいとこでは「抱卵班(ほうらんはん)」の撮影にも成功してます。なんと言っても、「孵化の日別の写真」があるので、綿毛の雛の孵化日数のデータには自信をもってます。孵化35日での巣立ちは2年連続だったので、チョウゲンボウの孵化日数は35日と自信をもって言い切れますね。

盛岡のチョウゲンボウの「3、4番子の巣立ち」に立ち会う

2011年は「1、2番子の巣立ち」に立ち会えたが、2012年はタイミングが合わず、1、2番子は「巣立ちした後」でした。ようやく、今日は「3、4番子の巣立ち」に立ち会うことができました。

いつ見ても「巣立ち」は感動もんですね。なんかほっとすると言うか、観察時間が多かったので(延べ500時間)「やれやれ」と言う気持ちが正直なところです。

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▲ 2012年6月13日 巣の中には「4羽のチョウゲンボウの雛」がいました。

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▲ 2012年6月13日 きょうは、適度の風があったので、3番子は「ふわっとした感じ」で巣立っていきました。

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▲ 2012年6月13日 風が止まり、助走をつけてジャンプして、巣だっていきました。

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▲ 2012年6月13日 3番子が電柱にパーチ(止まる)していた所に、4番子がむりやりパーチ(止まる)しました。あちこちに電柱があるのですが、やはり3番子がいる電柱がおちつくのでしょうか。

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▲ 2012年6月13日 ♀が巣の状態を確認の為に、「餌なし」で巣に入りました。♂は何も考えずに、獲物(野ネズミやスズメなど)を捕れば、巣に投げ入れるだけですが、♀は「巣立ち」を考え、餌が多いと感じれば、巣に戻り、餌を口にくわえて「貯食場所」に 運びます。(2時間以上♂が餌をもってこない時は、貯食場所から餌を取りだします)

盛岡のチョウゲンボウは「交尾がお好き」

猛禽類の繁殖地付近で、産卵前に「交尾」を見ることは普通ですが、盛岡のチョウゲンボウは、産卵前も抱卵期も、そして育雛(いくすう)中にも「交尾」をたびたびしておりました。回数も一日に1~5回は交尾をしてましたね~。

2011年は、育雛(いくすう)中に「日課のごとく、ほぼ毎日交尾する」ので、最初は年2回の繁殖の為かとも考えましたが、そんな様子も見られず、疑問ばかりの「盛岡のチョウゲンボウ」でした。

2012年は、交尾の疑問を解決したいので、「交尾中心の観察」になってしまいました。

文献等には「求愛給餌の後交尾する」と書かれてます。が、確かに産卵前は「求愛給餌後の交尾」が多いのですが、産卵の前前日は「4回の交尾は餌なしの、交尾だけに集中した行動」でした。(観察時間が500時間ですから、チョウゲンボウの生態は全部見たと言い切れま~す)

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▲ 「チョウゲンボウの交尾」です。

交尾する場所はだいたい決まってるのですが、時間と回数はまちまちでした。いずれも♀主導で、♀のOKサイン(尾羽を上にあげ、チリチリ~と甘い声で鳴く)がでなければ、交尾は成功しません。 

盛岡のチョウゲンボウの「求愛給餌」

2012年の「盛岡のチョウゲンボウ」は、3月2日に♂を確認。毎日のようにハシボソガラスからのモビング(攻撃)を受け、逃げまわっていたのですが、3月10日に♀が到着してからは、俄然ファイトし、ハシボソガラスを攻撃するようになり、立場が逆になりましたね~。

そんな中、♀の気を引こうと「求愛給餌」をおこなってました。

私の思う「求愛給餌の定義」は、産座に座る前に、♂が♀に対して求愛の意味での餌の受け渡しだと思ってます。当然、餌を食べ終わると、交尾をするわけですが、主導権は♀にあり、交尾を受け入れるかどうかは♀が決めてました。

♀が到着してからの1週間は、「カラスの追い出し行動」に終始し、巣前50M以内にある2つのハシボソガラスの巣に対しては、徹底的に攻撃してました。

「求愛給餌」を受け入れての初めての交尾は巣の中でした。(3月19日)が、巣の中での交尾は一度きりで、後は5、6ヶ所の「交尾の場所」を決めておこなってました。

▼ この「求愛給餌」の写真は、2012年3月20日に撮影したもので~す。

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▲ 野ネズミを半分食べ、食べやすいようにしているのミソです。甘い声で鳴いて、♀を呼びますが、なぜ丸ごと渡さないのかは「♀の食べる時間を短縮し、♂が早く交尾したいから」と私は思ってます。

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▲ ♀に野ネズミを渡したのですが、私の望遠レンズが気にくわないのか、一声「威嚇」しました。「写真を撮るんじゃね~」と言うことでしょう。

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▲ 盛岡のチョウゲンボウの「求愛給餌」です。

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▲ ♀に野ネズミを渡したので、後は食べ終わるのを、別な場所にパーチ(止まり)して待ちます。

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▲ ♂からもらった餌を食べおわり・・・

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▲ ♂が交尾をしようと来たのですが、♀は受け入れず飛び立ちました。シーズン最初なので、私の望遠レンズがあるのが、♀には気にくわなかったと・・・。♂も♀の尾羽を上に上げるのを確認してからではないと、交尾はできません。

   

盛岡のチョウゲンボウの巣立ち

偶然なのかどうなのかわかりませんが、2011年も2012年も、盛岡のチョウゲンボウは「孵化35日目で巣立ち」しました。

山渓カラー名鑑・日本の野鳥(4500円)によれば「チョウゲンボウ」は4~5個の卵を産み、抱卵も巣立ち日数も、それぞれ30日(計60日間)と記載されてます。この図鑑が引用されているかどうかわかりませんが、「巣立ち30日」が常識として通っているようですね。

私は、山渓図鑑は参考程度に考えて、自分の目で観察した、「チョウゲンボウの巣立ちは35日」と言うことを宣言します。2011年は、繁殖1年目だったので、抱卵、孵化の観察は「孵化20日過ぎ」から集中的にしたのですが、3月上旬から(震災前から)毎日、5分程度は観察できてました。震災後は、2週間ばかり空白期間がありましたが、その後は「毎日の通勤途中に観察」できる状態でした。

2012年は気合を入れて「延べ500時間は観察」しましたね~。(今後も100時間は追加観察すると思います)観察データ的には、「ほぼ完璧」じゃないかな~。撮影もさることながら、繁殖行動を時間経過ともに、写真と動画とペンで記録しました。

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▲ 上が2012年、下が2011年の巣立ち雛です。どちらも「孵化35日目で巣立ち」しました。観察は簡易ブラインドに入って9時~16時の間を中心に(雨や雪が降れば切り上げましたが)行いました。観察時間は500時間は越えているので、データ(記録)は濃いで~す。

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▲ 上が2012年、下が2011年の「孵化34日目」の観察です。数字の番号は、1が1番子で、一番最初に巣立ちしました。白い糞を見てもらえばわかるのですが、2012年は6羽の雛だったので、壁一面が真っ白ですね。

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▲ 上が2012年、下が2011年の「孵化20日目」の観察です。2012年の写真では、「綿毛の雛が5羽」しか見えませんが、中に綿毛と言うよりもピンクの肉色の雛が1羽埋もれてます。

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▲ 上が2012年、下が2011年の「孵化10日前後」の観察です。高さ10Mの巣から50M離れた場所に簡易ブラインドを設置して観察しました。綿毛の雛が見え隠れするのは、だいたい「孵化7日目以降」ですが、給餌する時に、一瞬見えるか見えないかで、綿毛の雛がいつでも見れるのは「孵化20日目」過ぎてからですね~。最初の1週間は、視線を巣から切らないで、連続2時間は巣を見てなければ、「孵化したかどうかを判断」できません。(毎日観察しても5分や10分の連続観察では駄目と言うことを2011年で経験済み)

簡単に概要を書いておきますが

育雛(いくすう)期間は、♀主導で、♂は餌を運ぶだけです。2011年は♀は一度も狩り(ハンティング)に参加しませんでしたが、2012年は、孵化25日過ぎから、「♀も狩り(ハンティング)に参加」しました。

抱卵期間は、ほとんどが♀が抱卵するのですが、観察時間内では、「♂が申し訳ない程度に5~10分ほど抱卵」しました。(♂が運んだ餌を♀が、他の場所で餌を食べる時間に)

交尾は産卵前は、ほぼ毎日のように(1~4回)しますが、産卵2日~当日前は、餌をもらわないで「交尾だけ中心の行動」でした。それと、抱卵中も育雛(いくすう)中も、交尾はします。

本年初めてのブラインド入り・・・。

満をじして、2012年の「ブラインド設置でのハチクマ撮り」に出かけてきました。例年、山菜採り(竹の子)とかち合うのですが、山菜採りにまけずに「一番のり」で林道に入りました。当然、熊鈴を2個装着したのですが、おっかなびっくりの入山でした。

毎年、毎年同じ事の繰り返しで、「ハチクマ撮り」もマンネリの感もするのですが・・・、2007年から「たぶん同じ個体」だと思われるので、お付き合いを続けるしかないですね。他の猛禽類と違って、ハチクマは体色の変化があるので、「個体識別できる事」も、夢中になる要因ではありますね。

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▲ 2012年6月7日 「ハチクマ♂」です。 

撮影場所は非公開です。2007年から6年連続で撮影できるのも、最初の1年目に神経を使い、1年目を無事クリアすれば、(1年目は極力撮影を控え、観察中心にします)後は何年でも個体が飛来してくれれば、いくらでも撮影はできます。

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▲ 2007年6月11日だったと思う。 「ハチクマ♂」です。

実は2006年6月に「アオバト撮影の為に」、ブナ林道に入った時に、上空をハチクマ♂が飛翔しているのを見てました。どうして瞬時ににハチクマ♂と判るのと突っ込まれそうですが・・・、尾羽がウミネコのように、「ブラックテール」だからです。クマタカでもオオタカでもないことが、直ぐわかりました。

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▲ 2009年6月?(忘れた) 「ハチクマ♂」です。

BWを始めて2年以内には「ハチクマ以外の猛禽類」は全部見れたのに・・・、「ハチクマ」は思いのほか時間がかかりました。(15年の時間が必要でした)今は、目がなれたと言うか何処に出かけても(十二湖周辺とか玉川ダム周辺など)直ぐ目に入りますね~。一番びっくりなのは、毎年2、3度ですが、国道46号の「雫石役場周辺」でハチクマが至近距離で車の前を横切ってくれることですか。(今年も2回遭遇しました)

「野鳥写真撮影」ですが・・・、大失態をしてしまいました。

今日は久しぶりに「ハチクマの飛翔撮影」に出かけましたが、大ポカをやってしまいました。ハチクマの営巣場所から400M離れた牧草地に車を止め(話は変わりますが、雫石の牧草地は秋田駒周辺がOKで、岩手山麓はセシウムで大変みたいですね)、ハチクマの出を待っていたのですが、中々出現せず、11時頃に♂が飛んだきりで、まてどもまてども出てこないので、「暇つぶしにヘリコ撮影」を・・・。(方向から言って、一本木駐屯地に飛んで来たヘリコ)

ハチクマ撮影の為に、高速シッターを切るように、ISO400で撮影したら、ヘリコの羽が止まってしまい、面白くもないので・・・、今度は帰りのヘリコを、「ISO100で、f11の1/160」で撮影し、羽が多少ブレで「満足、満足」と一人納得してました。

16時過ぎに、ハチクマが出現、猛スピードで「ハンティング」をしたのですが、てっきり蜂を追いかけてまわしていると思ってたのですが、捕獲の相手は、なんとサシバでした。今まで聞いた事がないほどの高い鳴声で「ピックイー!ピックイー!ピックイー!」と3鳴きして、森の中に飛び込んで、なんとか難を逃れたのですが・・・。

私の撮影画像は全部ピンボケでした。理由は・・・、ISO100とf11にしたまま(ヘリコ撮影時のまま)だったので、高速シッターを切ることが出来なかったからです。ほんと久しぶりの大ポカです。

収穫は5月中旬に渡って来るハチクマが、蜂の巣が出来る7月中旬までの間は、何を食べるのか疑問に思っていたのですが・・・、野鳥(サシバ)をハンティングする事を目にした驚きと、なんとしても撮影したいと言う(生態写真です)気持ちになりました。(クマタカみたいにヤマドリも襲うのだろうか?)

あまり他のジャンルに浮気するので、「野鳥の神様」からの宿題を与えられましたね~。

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▲ 2012年6月1日 陸上自衛隊のヘリコです。シャッタースピードを1/160で撮影しました。これ以上遅くして、流し撮りも考えましたが、600ミリを低速シャッターの手持ち撮影する技術がありません。

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▲ 2012年6月1日 三脚を使っても、ISO100のf11なので、ブレ写真になってしまいました。ハチクマに追い回され、ほとぼりが冷めてから森から出て来た所を撮影しました。この時に画像確認し、初めて大ポカをした事に気がつきました。まあ、これからサシバもハチクマもいくらでも撮影機会があるので、シーズン最初だった事が不幸中の幸いです。

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▲ 「サシバの飛翔写真」です。 普通に高速シャッターを切れれば、飛翔写真はブラインドに入る事もないので、割と簡単に撮影することができます。

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▲ 道路脇の電線にサシバはよく止まってます。電線に止まるのは「ノスリかサシバかチョウゲンボウ」ですね。

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▲ 営巣地近くでは、こんな感じで撮影できます。

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▲ サシバは「蛇がお好き」みたいですね。蛇を銜えた猛禽類を見たことがあるのは、「サシバ」と「イヌワシ」だけです。いずれも私の頭上を蛇を銜えたまま飛ぶので「落としてくれるなよ!」と声をかけました。   

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