盛岡のチョウゲンボウの巣立ち
偶然なのかどうなのかわかりませんが、2011年も2012年も、盛岡のチョウゲンボウは「孵化35日目で巣立ち」しました。
山渓カラー名鑑・日本の野鳥(4500円)によれば「チョウゲンボウ」は4~5個の卵を産み、抱卵も巣立ち日数も、それぞれ30日(計60日間)と記載されてます。この図鑑が引用されているかどうかわかりませんが、「巣立ち30日」が常識として通っているようですね。
私は、山渓図鑑は参考程度に考えて、自分の目で観察した、「チョウゲンボウの巣立ちは35日」と言うことを宣言します。2011年は、繁殖1年目だったので、抱卵、孵化の観察は「孵化20日過ぎ」から集中的にしたのですが、3月上旬から(震災前から)毎日、5分程度は観察できてました。震災後は、2週間ばかり空白期間がありましたが、その後は「毎日の通勤途中に観察」できる状態でした。
2012年は気合を入れて「延べ500時間は観察」しましたね~。(今後も100時間は追加観察すると思います)観察データ的には、「ほぼ完璧」じゃないかな~。撮影もさることながら、繁殖行動を時間経過ともに、写真と動画とペンで記録しました。
▲ 上が2012年、下が2011年の巣立ち雛です。どちらも「孵化35日目で巣立ち」しました。観察は簡易ブラインドに入って9時~16時の間を中心に(雨や雪が降れば切り上げましたが)行いました。観察時間は500時間は越えているので、データ(記録)は濃いで~す。
▲ 上が2012年、下が2011年の「孵化34日目」の観察です。数字の番号は、1が1番子で、一番最初に巣立ちしました。白い糞を見てもらえばわかるのですが、2012年は6羽の雛だったので、壁一面が真っ白ですね。
▲ 上が2012年、下が2011年の「孵化20日目」の観察です。2012年の写真では、「綿毛の雛が5羽」しか見えませんが、中に綿毛と言うよりもピンクの肉色の雛が1羽埋もれてます。
▲ 上が2012年、下が2011年の「孵化10日前後」の観察です。高さ10Mの巣から50M離れた場所に簡易ブラインドを設置して観察しました。綿毛の雛が見え隠れするのは、だいたい「孵化7日目以降」ですが、給餌する時に、一瞬見えるか見えないかで、綿毛の雛がいつでも見れるのは「孵化20日目」過ぎてからですね~。最初の1週間は、視線を巣から切らないで、連続2時間は巣を見てなければ、「孵化したかどうかを判断」できません。(毎日観察しても5分や10分の連続観察では駄目と言うことを2011年で経験済み)
簡単に概要を書いておきますが
育雛(いくすう)期間は、♀主導で、♂は餌を運ぶだけです。2011年は♀は一度も狩り(ハンティング)に参加しませんでしたが、2012年は、孵化25日過ぎから、「♀も狩り(ハンティング)に参加」しました。
抱卵期間は、ほとんどが♀が抱卵するのですが、観察時間内では、「♂が申し訳ない程度に5~10分ほど抱卵」しました。(♂が運んだ餌を♀が、他の場所で餌を食べる時間に)
交尾は産卵前は、ほぼ毎日のように(1~4回)しますが、産卵2日~当日前は、餌をもらわないで「交尾だけ中心の行動」でした。それと、抱卵中も育雛(いくすう)中も、交尾はします。
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