盛岡近郊のシギチ事情
毎年8月中旬から1ヶ月間は「淡水系シギチ観察」に明け暮れていたのですが・・・、ここ3年くらいから「さっぱりシギチが見れない」状態になってます。通勤途中に朝に夕に「見前水田」にはチェックを入れていちのですが・・・、「空ぶり」ばかりですね~。
最近の傾向として、「水張り休耕田」が少なくなり、転作作物の「大豆」や「そば」が植えてあるので、どうしようもありません。
今日は昼休みを利用して、盛岡~花巻間の「水張り休耕田」をチェックしましたが、「ケリ4羽」だけと・・・、さんざんたる結果に終りました。3年ほど前までは30~50羽は集団のケリが見れたのに、このままだと「レッドデータAランクにまっしぐら」ですね。盛岡近郊で繁殖しているシギチの仲間(イソシギ、イカルチドリ、コチドリ、ケリ)が見れなくなることも、現実になりそうです。
▲ 2012年8月23日 「ケリ(成鳥)」です。
ケリは観察だけで、ほとんど撮ることはなかったのですが・・・、こんな時代が来るとは。
▲ 2012年8月23日 「ケリ(成鳥)」です。
▲ 2012年8月23日 「ケリ(幼羽)」です。
虹彩(こうさい)が暗色で、赤くありません。足もくすんだ黄色で、成鳥のように真黄色ではないです。
ケリは夏羽、冬羽の違いがないので、「成鳥」と「幼羽」を覚えればOKなのが嬉しいですね。シギチ屋としては、夏羽、冬羽があるほうが面白いと言えば面白い。なんと言っても春の「夏羽のシギチの羽色は芸術品」ですよね。個人的には「サルハマシギの完全夏羽」が好きで~す。
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コメント
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やはり地球温暖化の影響があるのでしょうか?
投稿: ジョーカー | 2012年8月24日 (金) 09時20分
ジョーカーさん、今晩は。
>やはり地球温暖化の影響があるのでしょうか?
温暖化と言うより、「水張り休耕田の激減」が大きいと思います。餌が捕れなくなると言うことは、死活もんだいですもんね。
投稿: yotsuya | 2012年8月24日 (金) 21時29分