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野鳥写真の基本はカワセミ撮影

写真の技術的な事は独学で覚えました。撮影理論は「ロバート・キャパ先生(報道カメラマン)の教えを理解し、その上で自分の感覚でシャッターを切ってます。私が「野鳥写真」を撮ろうとしたのが1991年頃からで、初めてのブラインド設置デビュウは「カワセミ」でした。

「カワセミ」が野鳥写真の基本と思っているのは、良く観察し、パーチ(止まる場所)するところや、餌捕りの状況(はじめは小さい魚から、大きいのは石や枝に振り回し、幼鳥が食べやすいように背骨を砕く)などを観察し、光線を考えながらブラインドを設置するわけです。

自分の写真の実力がわからなかったもんで、最初で最後と思い「月刊日本カメラ」の写真コウンテストに(ファーストステップ部門)に投稿したら、いとも簡単に20人の入選になりました。(賞金5000円、順位はなしで、入選すれば上のカテゴリーに応募しなければならない。毎月2000人位の応募だったと思います。)ジャンルは何でもOKでしたが、野鳥は2、3枚あったと思います。(白サギとかユリカモメだったかな~。あとは私のカワセミ)

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▲ 1991年6月中旬  「カワセミ♀」   盛岡市 コダクローム64(KR)

「月刊日本カメラ」誌に入選したのです。ポジだったので、わざわざプリントして応募しました。

キャノンT90だったと思うが・・・、EOS-1HSは発売と同時に買ったが、どっちだったか記憶があいまいで~す。

半年位ネガカラーでプリントして楽しんでましたが、プリントを見るが面倒くさいので、思いきってポジフィルムしました。スライド撮影しても楽しめるので、一石二鳥になりましたね~。この「カワセミ」がポジフィルムのデビュウになりました。

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▲ 1991年6月中旬 「カワセミ♂」 盛岡市 コダクローム64(KR)

こちらは応募しませんでした。あまりにもありきたり(カワセミと小魚は定番写真ですので)と思ったからです。

野鳥写真をはじめて1年もたってませんが、「光線」とか「バックの処理」とかを考えてました。野鳥を撮れれば満足と言うことはなかったですね。自分の構図(絵コンテを書く)で撮ることに心がけてました。フィルムなので「一日1本(36枚)」しか・・・、今のデジタルとは違って、気合を入れてシャッターを切りました。

ブラインド設置の撮影は面倒くさいので、しばらくカワセミの撮影はしてませんでしたが・・・

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▲ 1998年6月中旬  「カワセミの番(つがい)」 御所湖(雫石町) プロビア(RDP2)

カワセミ撮影の為の2回目のブラインド設置でした。と~素人がカメラ雑誌に入選し、「舞い上がる」ことはなく、きっぱりカワセミを追いかけることはせず、次回の撮影が7年後が私らしいですね。「カワセミ系」ではありません。

思いいれがない野鳥は追いかけることはしませんね~。当時は「アオバト」「シノリガモ」「オオマシコ」が忙しく、(ライフワークの鳥なので、今でも続いてますが)カワセミに時間をさくことはありませんでした。

 

フクロウの仲間は何でもめんこいね~!(可愛い)

岩手県内では「ハクガン」とかガン類は越冬しないので、どうしても「伊豆沼」か「八郎潟」に出かけることになります。今は「コンビニ」がどんな所に出かけても、普通にあるので困ることはありません。2000年当時の「八郎潟」は、お店と言えば村役場がある商店街しかなく、いつも入る食堂は「パンダ食堂」と決めてました。

食堂駐車場近くで、カラスがフクロウ大の野鳥を追いかけていたので、方向を確認、昼食後に行ってみたら・・・、なんと松の並木の下にペリットが山のように落ちてました。直ぐに「コミミ」か「トラフ」と思い頭を上げてみたら、「トラフズクが鈴なりに黒松にパーチ(止まる)」してましたね~。

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▲ 2000年2月18日 「トラフズク」です。 富士フィルムのプロビアで撮影しました。

枝かぶりのない撮影しやすい個体だけ撮影しましたが、全部で20±のトラフズクが越冬してましたね~。コミミもそうですが、トラフも警戒心が薄く、ノーブラで立ち木のしたから簡単に撮影する事ができました。

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▲ 2006年5月7日 「トラフズクの成鳥」です。 盛岡市

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▲ 2006年5月7日 「トラフズクの巣立ち雛」です。 盛岡市

「猛禽類の営巣場所は人に聞かない、教えない」をモットーにしているので、まず私には「野鳥情報」は入ってきませんが、「トラフが巣立ちました。撮りにきませんか?」と鳥友から電話をいただいたので、断るのも悪いので、1日だけお付き合いさせていただきました。私は人から聞いた場所に「撮りなおしの再訪」はしない主義(するとすれば再訪させて下さいと電話を入れる)なので、1回きりです。次の年は「知ってても再訪しない」ので、出かけたことはありませんね~。鳥友が大切にしているフィールドと言うことをえわかっているもんで。

でも・・・、この場所は、2008年?(うる覚え)「地元N〇Kのニュース」や「地元紙」に紹介されてましたね~。行ってないのでわかりませんが、放送後はどんな状況だったか興味がありますね。

白マル、黒マル、西マルと言うカラス

個人的には、岩手山が白くなれば渡ってくるカラスの大群は「秋の風物詩」です。そのミヤマガラスの群れの中に、私が勝手に「白マル、黒マル、西マル」と言うコクマルガラスが数羽混じっているので、それを見れた時は、「ぺっこ(少し)本気で見るか~」となります。

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▲ 2008年11月30日 「白マル(コクマルガラス)」です。盛岡南インター付近

パンダガラスと言う人もいるが、私は「白マル」と呼んでます。(公式的にはコクマルガラスと書かなければなりません)

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▲ 2008年10月27日 「黒マル(コクマルガラスの黒タイプ) 見前水田(盛岡市)

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▲ 2008年3月8日 「黒マル(コクマルガラス)」 見前水田(盛岡市)

一瞬「西マル(ニシコクマルガラス)」と思ったが、虹彩が白くなく、「あ~あ残念、黒マルか~」となりました。「西マル」なら、全国からBWが集まるのはわかっているので、(その日の内に20人、次の日なら100人、週末なら500人位か?)、全神経を集中して見ました。誤認したら「こら!飛行機代返せ!!」のブーイング間違いなしですよね。

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▲ 2008年11月30日 「白マルと黒マル(コクマルガラス)」 盛岡南インター付近

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▲ 2008年11月30日 「ミヤマガラスと白マル」 矢巾水田(矢巾町)

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▲ 2004年12月19日 「黒マル(コクマルガラス)」 矢巾水田(矢巾町)

全身真っ黒ですが、体が小さいので直ぐわかります。飛びたったところをパチリと1枚撮りました。(作品として撮りました)

   

 

シギの後はミヤマガラス

休耕田のシギチも終り、盛岡近郊の鳥見は「シギの後はミヤマガラス」になります。一般の人のはカラスにレンズを向けているなんて、とても理解されないので、ミヤマガラスの観察は一目を忍んで(車から絶対降りない、人が来たら双眼鏡をしまう)になりますね~。

私がBWを始めてた頃は「ミヤマガラスは九州に出かけなければ見れない」代物でした。始め見たのは1996年5月の飛島(山形県酒田市)での1羽でした。珍鳥ではないが、けっこう「ミヤマガラス」を撮る人も沢山いましたね~。それが・・・、2000年以降は、盛岡近郊では、秋と春(暖冬の年は1月でも見れた)に普通に見ることがで

きます。

たまに地元紙に「珍鳥ミヤマガラス」の写真と記事が載ることもありますが、「もやは普通種ミヤマガラス」ですよね。(私のHP岩手の野鳥通信は見ていないのでしょう)

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▲ 「ミヤマガラス」です。

よく見れるポイントは、盛岡南インター付近、盛岡南公園サッカー場、見前水田、矢巾水田です。早い年は10月中旬にはみれます。例年は11月上旬でしょうか。

運がよければ、「コクマルガラス」も混じってる事があります。鳴き声が独特なので、(「キュン、コン、キュン♪」と個人的には聞こえます)聞こえたなら、本気でミヤマガラスの群れを集中して見ることにしてま~す。

「オオホシハジロ」の話に、昔の観察情景を思いだしました。

個人的な事情で、今は「珍鳥情報」があっても直ぐに行動にうつせないのですが・・・、1990年代は、「情報のランク」で、Aが今直ぐ(日本初記録)、Bが24時間以内(今後10年は見れないだろう)、Cが1週間以内(初見の鳥・ライファー)と3ランクにわけて行動してました。

今なつかしく「オオホシハジロ」を思い出したのですが、八戸在住の鳥友から「新井田川にオオホシハジロ♂」の情報があり、日曜日を待って(当時は真面目な会社員でした)鳥友3人で出かけました。「5月の飛島」とか「東北の珍鳥ポイント」には必ず顔を見せる「盛岡3人組み」で売りだしていましたね~。(Eさんは故人に。Oさんは結婚され。オラは家庭の諸事情で行動できません)

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▲ 1996年2月25日  「オオホシハジロ♂」  新井田川(八戸市)

この日は、「盛岡3人組み」と山形の「Mプロ2人組み」の5人でした。地元のBWは撮りつくしたのか(1ヶ月前から見てたらしい?)誰もいませんでした。当時は電話のやりとりだったので、だいたいの場所を聞けば、「誰かが撮影している」のが常識だったので、外れることはまずなかったのですが・・・。この日は一番最初にフィールドに到着したので、「盛岡3人組み」でオオホシを探し出さなければなりませんでした。蛇の道はヘビの言葉がありますが、何処に出かけても、雰囲気で場所は直ぐわかります。

オオホシを見つけたのですが、5人のカメラマンがいるので対岸から中々近寄ってくれませんでした。しかたなく、バラバラに分かれて撮影する事になったのですが、「オオホシ君」は私の前にだけちかよってくれて、他の人には離れて行くだけでした。

私は撮影ポイントを決めれば「石になる」ので追いかけまわさず、じっと待つだけです。どう言うわけか「私の背中から野鳥カメラマンのオーラ」が出てたみたいで、Mプロも近寄ってはこなかったです。一人で撮影するのは申し訳ないので、手招きしたんですが・・・。

光線の関係で撮影は午前中で切りあげ、午後は近くの造成地での「コミミズク撮影(夕方狙い)」にしました。私のいる間では、オオホシハジロは私だけにしか寄ってこなかったですね~。

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▲ 「ホシハジロ♂」 高松の池(盛岡市)

当時は「ガンカモしか撮れないヨツヤさん」が私の代名詞でしたね~。今のネット時代と違って、作品を発表する機会もなかったし、「シノリガモに夢中」だったからかも知れません。

秋の夜長は・・・「シギチの写真整理を」

秋の夜長は時間をもてあましているので、「シギチの写真整理」をすることにした。盛岡は、海から100キロも入った(太平洋からも、日本海からも100キロ)内陸のど真ん中なのですが、休耕田にはシギチが休憩の為に立ち寄ってくれます。ほとんどが淡水系シギチ(エリマキシギなど)なのですが、まれに想定外のシギチも・・・。

私が過去に失敗(誤認)した「種」が・・・、まずは写真を見てくださいませ。

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▲ 2003年8月31日  見前水田(盛岡市)

ジズで(ぱっと見)で、簡単に「チュウシャクシギ」と思いました。海から100キロも入った盛岡で、嘴が下に曲がったシギは、過去に何度か見ているのは「チュウシャクシギ」だけでした。

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▲ 2003年8月31日  見前水田(盛岡市)

2羽が入った休耕田に急いで車を回し、「チュウシャクシギと思って撮影」しました。その後はプリントをすることはしないので、しばらくHD(ハードデスク)の中に眠ったままだったのです。が・・・、2006年に「日本鳥学会 盛岡大会」が開催されるとの事で、岩手県立博物館で「野鳥展」が協賛開催されたので、プリンドしないで生データをそのまま貸し出しました。(自分では何もしない条件での無償の貸し出しでした)

正式オープン前日に、博物館のFさんから「チュウシャクじゃないよ~」と一言いった千葉の〇〇鳥研の研究員がいたとの電話連絡がありました。名前は教えていかなかったので、再度HDをパソコンにつなぎ、じっくり見たら・・・。

「ハリモにも見えるけどホウロクだな」と同定しました。オープン前日になんとか間に合わせる事ができました。

それにしても「ホウロクだよ!」と言わないで「チュウシャクじゃないよ~」とさらっと小声で言う鳥研さんに脱帽です。そう言う意味では、再度じっくり見直し「ホウロク」と同定しなおせたので感謝、感謝でした。

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▲ 2003年8月31日 「ホウロクシギ(幼羽)と思われる」 見前水田(盛岡市)

空飛んでるシギを見て、ジズで「チュウシャク」と思いこみ、「芸術写真」を撮ろうとした事が誤認の元でした。これを機会に2006年以降、「シギチ写真は識別用にでっかく撮る」ことをまずは心がけてます。

ホウロクシギは蒲生干潟(宮城県)や鳥の海(宮城県)のような広い干潟で見るもんだと言うのが「内陸のシギチ屋」の感覚で、シャクシギの観察例が少ないのがばればれですね。ダイシャクとホウロクの違いはわかっても、幼鳥の嘴の大きさの感覚(イメージが出来てなく)がありませんでした。ちょっと見れば、チュウシャクとの羽色が違うのわかります。

アオバト撮りは・・・、「海はノーブラ、山はブラ入りで」

海岸のアオバト撮影はブラインド無しでの撮影ですが、山は10倍警戒心が強いので、まともな写真を撮ろうとすれば「夜明け前のブラインド入り」をしなければなりません。よくもまあ、こんな苦労を続けているのですが、(馬鹿みたいですね)森のアオバトにはそんな魅力があると言うことでしょう。20年も続けている自分を褒めてあげましょうぞ!

写真的には毎年同じような写真なので、私的には「観察記録(データ集め)」に喜びを感じていなければ、持続することは出来ないで~す。

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▲ 2009年8月下旬 「アオバト♂」です。

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▲ 2012年9月18日 「アオバト♀」です。

4年前の写真も、今年もたいして変わらないですよね。同じような構図のカットが山のようにあるのですが、デジタル時代になり、HDにぶっこむだけで済むのでだいぶ楽になりました。写真的には進歩が止まり、坂を下るように下降するだけです。(未だにマニアル撮影なので、ピントが甘く、限界を感じてます)

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▲ 2012年9月18日 「アオバト♀幼鳥」です。

デジタルカメラなので、撮影後、直ぐに画像を拡大して、「嘴や雨覆い」を確認できるのが「観察派」にとってはありがたいです。でなければ幼鳥と直ぐには判断できないですから。

個人的には、「アオバトはこの大きさでの撮影」が一番好みです。でっかく撮ると「3日も見れば飽きが来る」ですよね。

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▲ 2012年9月18日 「アオバト♂のAd(成鳥)とJuv(幼鳥)」です。

どんな時でも、「まずは観察、撮影はその後」が私の流儀です。と言うことで、プロにはなれない「ハイアマチア野鳥写真家」をまっしぐらで~す。(笑)

「野鳥は被写体」ではありませんよね~。1ヶ月や2ヶ月「野鳥を撮らなくても」禁断症状になることはありません。その変わり、「双眼鏡」は手放せないで~す。

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▲ ブラインドに入らなければ、この距離での撮影になります。(約200~300Mほど)普通は双眼鏡で見るだけで撮影はしません。シャッターを切るまえに「写真の出来がわかる」ので、いくらデジタルでも「無駄押し(シャッターを切る)」はしません。

黒いウミバトじゃなくて、黄色い海バトが見たくなって・・・。

3連休は「黄色い海バト」が見たくなり出かけようとしたが・・・、最近は「休日に野鳥カメラマンがちらほら見える」ことを思いだし、急遽取りやめにした。神奈川県大磯町照ケ崎海岸のようにしたくないし(アオバトを被写体としか考えないカメラマン)、他県の私が「フィールド管理」をするのもおかしな話なので、自重する事にした。

1990年夏に見てから20数年も大切にしてきたフィールドなのだが、(1990年代は、いついっても(年20回)誰とも会わなかった。2005年頃から、休日にちらほら、平日は誰にも会いません。)なんか最近は、「一緒に野鳥写真を撮るのが嫌になるカメラマン」を見かけるので、平日に「ゆっくり観察したい」のが本音です。(写真は撮れなくても、見れるだけで嬉しい)

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▲ 2010年9月  ウミバトは黒と決まってますが、「黄色い海バト」で~す。

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▲ 2010年9月 「アオバト」です。  青森県

青森県には「アオバトが撮れる海岸」が3ヶ所あるが、私が初めて見たのはこの場所です。当時は早朝に岩手で見て、秋田で見て、青森で見て車中泊し、次の日に、逆コースで青森で見て、秋田で見て、岩手に帰るのが7~10月の「アオバト巡業場所」でした。(年20回位)

私が一生懸命「野鳥写真を撮っていた頃(ポジフィルム時代)」に、文一出版の「写真集 日本の鳥」に、アオバトは応募した事はありません。撮影場所を書かなければならなかったので、「第二の照ケ崎海岸にしたくない」との思いからです。あっと言うまに「口コミ」で撮影場所がひろまれば、ウニ、サザエ、アワビの「素もぐり漁」や「岩場に船を入れての漁」に影響があると考えました。1990年代は、顔なじみになり「漁師さんからおみやげ」をいただきました。岩手から毎週にように来るので「ご苦労さん」の意味だったみたいですね。私には「額に汗して働く、同じ匂い」を感じるみたいで~す。

見前水田のオジロトウネン その2

9月中旬だと言うのに、連日の30度越えと小雨で休耕田は干しあがってしまいました。が・・・、「コシャクシギ」あたりを期待しつつ休耕田巡りを続けましょうか。

今年の特徴として、小型オバシギの仲間のヒバリやジロネンが「羽軸がわかる近さ」まで寄ってくれた事でしょう。私は短時間の観察ながら撮影することができましたね~。一人でも「シギチ好き」が増えると嬉しいで~す。

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▲ 2012年9月6日 オジロトウネン幼羽 見前水田(盛岡市)

見前水田のヒバリシギ その2

今年の「見前水田のヒバリシギ」は(他のシギもですが)警戒心が薄く、けっこう近くまで寄ってくる個体が多かったですね~。ほとんどが1M前後まで接近してくれました。シギチの写真は「識別用」に撮影しているので、ありがたかったですね。

シギチの写真は「もう飽きた」と言われそうですが、あと1週間ほど我慢して下さいませ。

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▲ 2012年9月6日 ヒバリシギ(幼羽)  見前水田(盛岡市)

車から降りないので(一度エンジンを切ったら車を動かさない)窓の下まで寄ってきてくれました。

未だに頭を悩ますタシギ観察

理屈ではわかっていても・・・、未だに野外でのタシギとチュウジシギには頭を悩まします。結局の所、「尾羽を開いてくれる」までは「お手上げ」です。100%確証がない限り、「チュウジシギ」とは書けないし・・・、とどのつまりは「全部タシギに見える」か「ジシギSP(チュウジSP)」にしてしまうしけかないです。今の自分の実力からすれば「野外識別は困難(尾羽が開いた時は別ですよ~)」と言うことですか~。

昔、絶対水に入らない、乾いた草地しか歩かないジシギを見たが、1時間たっても、2時間たっても尾羽を見せてはくれませんでした。感覚的にはチュウジなのだが「ジシギSP」で落ち着いてしまいましたね~。

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▲ 2012年9月6日 タシギ 見前水田(盛岡市)

水の中を我が物のように歩きまわるのは「タシギ」だと思ってます。そんな感覚的な表現では「ジシギSPと書け」とお叱りを受けますよね。

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▲ 2012年9月6日 タシギ 見前水田(盛岡市)

バンの幼鳥が走ってきて、びっくりして尾羽を開いた瞬間を撮りました。普通は中々尾羽を開いてくれません。

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2012年9月7日 タシギ 見前水田(盛岡市)

※ 尾羽を開いていないので識別用写真にはなりませんが、つい、でっかく撮ってしまいました。

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▲ 2012年9月6日 タシギ 見前水田(盛岡市)

なんとなく「タシギ」の写真を沢山撮影してしまいました。

見前水田と言えば・・・エリマキシギだよね~。

見前水田では、1998年から2010年まで13年連続でのエリマキシギを見てたが、昨年2011年はエリマキシギを見ることが出来ず(他のシギもさっぱりだった)、今年もあきらめていた。連続観察記録が途切れたので、なんかモチベーションが上がらず、お盆過ぎからだせいでの「見前水田詣で」を続けてました。が・・・、9月6日に「エリマキシギ♂幼羽」が入り、少しばかり真面目に見ようと言う気になりましたね~。私のシギチ観察は、エリマキシギが見れるまでは、ほぼ朝か夕に毎日「見前水田」に顔をだし、エリマキシギが南下して飛び去れば、「シギチ観察の打ち止め」になります。「エリマキに始まり、エリマキに終わる」と言うことです。

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▲ 2012年9月7日 エリマキシギとタカブシギ  見前水田(盛岡市)

過去20年近く休耕田通いをしてますが、この時期に「黄金色の水田」は初めてですね。最近は(大冷害の後)5月中旬から末にかけての田植えなので、早くても15日過ぎでなければ稲刈りがはじまらないので(稲刈り前には水田から水を抜き干しあげる)、余裕で休耕田には水がありました。今週末は(15~17)は稲刈りの最盛期でしょう。

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▲ 2012年9月6日 ツルとエリマキとオグロとウズラシギです。 見前水田(盛岡市)

エリマキシギは♂と♀は体の大きさが違うので、単独で飛来した時は、他のシギと並んでくれれば♂、♀の判断は助かりますね~。

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 ▲ 2012年9月7日 エリマキシギ♂幼羽  見前水田(盛岡市)

※ 識別用にでっかく撮ってみました。

エリマキシギは、よく顔を上げる(直立不動)行動をしてくれます。

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▲ 2012年9月7日 エリマキシギ♂幼羽  見前水田(盛岡市)

※ 識別用にでっかく撮ってみました。

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▲ 2012年9月6日 エリマキシギ♂幼羽  見前水田(盛岡市)

個人的なシギチ写真のこだわりは「長い足を強調する」ことです。短足のシギチは魅力が半減してしまいます。足が見えなければシギ鴨ですよね。

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▲ 2012年9月7日 エリマキシギ♂幼羽  見前水田(盛岡市)

普通は撮らないのですが、遊び心で背景にバンの幼鳥を入れてみました。

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▲ 2012年9月7日  エリマキシギ♂幼羽  見前水田(盛岡市)

大きからず、小さからず、「中途半端な写真」になってしまいました。

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▲ 2012年9月7日  エリマキシギ♂幼羽  見前水田(盛岡市)

個人的には、「理想の構図」で撮影する事ができました。この写真が「自分では飽きが来ない写真」です。

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▲ 2012年9月7日  エリマキシギ♂幼羽   見前水田(盛岡市)

でっかく撮るよりは、小さく撮る方が好きです。

   

飛ぶまでまとうオグロシギ

今なら休耕田で「オグロシギ」を見ても、99%の確率で同定できますが、私が超初心者だった頃(20数年前)、御所湖(雫石町)の中洲にオオソリハシ大のシギが5羽ほど入った事がありました。シギを見るには海岸に出かけるのが常識だったので、「まさか御所湖にシギが」と自分の目を疑いました。当時は今と違って図鑑は充実しておらず(シギチ図鑑は2004年発売でした)「オオソリかオグロか」で悩んだことを思いだしましたね~。ただひたすら、飛んでくれるのを願ってましたが、200M先の中洲から動く気配がまったくなく、同定するのをあきらめました。(フィールドノートには大型シギSPと書きました)

当時は「野鳥写真」じゃなく、1年間はブロミナ(望遠鏡)での「観察専門」だったので、「嘴はピンク色か~。そっているようにも、真直ぐにも見えるし~。飛んでくれれば一発でわかるんだけど~・・・・」とぶつぶつ言いながら見てましたね~。

シギは独学で覚えましたが(まあ、他の野鳥も独学です)、最初、シャクシギ、大、中、小の4グループわけして、シルエットを覚え、そこから「足の色は~、嘴は~、羽色は、眉班は~・・・」と覚えていきました。好きこそ何とかで、野鳥に関しては「直ぐ頭に入ってしまう」ですよね~。

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▲ 2012年9月6日 一番大きいのが「オグロシギ(幼羽)」 見前水田(盛岡市)

淡水系シギチはそろいました。秋の見前水田のシギチはほとんどが幼羽ですね~。水田は大きくないので、どんなに遠くても50M以内なので(平均20M前後での撮影)、識別用写真派の私としては嬉しい限りです。

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▲ 2012年9月6日 オグロシギ(幼羽) 見前水田(盛岡市)

オグロとツルシギは一緒の行動でした。

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▲ 2012年9月6日 「オグロシギ(幼羽)」  見前水田(盛岡市)

識別用にでっかく撮ってみました。

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▲ 2007年5月8日 「オグロシギ(夏羽)」 見前水田(盛岡市)

レンガ色の夏羽が入ってくれました。見前水田で、春と秋に15年ほどシギチを見ているが、後にも先にもこの時だけで、今後も・・・見れないだろうな~。

シギチ観察は、毎年何が入るかわからないのが「魅力」です。だから飽きがこないと言うか、どっぷりはまってしまいました。

鶴のように美しいから「ツルシギ」と・・・。

春は立ち寄ってくれないが、秋には淡水系の「ツルシギ」が見前水田にときおり羽根を休めてくれます。過去10年では5回は見ているので、2年に一度の確率と言うことですか。

名前の由来は「足が長く、嘴も長いので、鶴のように美しいからツルシギ」となずけたらしい。全国的に春に見れることが多いらしいが、私のイメージからすると、ツルではなく黒の「ブラックシギ」ですね。

国内で見れる赤い足のシギは、「アカアシシギ」と「ツルシギ」の2種だけなので、嘴を見れば一目瞭然なので、誤認に心配がない「ありがた~いシギ」です。

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▲ 2012年9月6日 ツルシギ(幼羽)  見前水田(盛岡市)

※ 識別用にでかく撮ってみました。

見前水田は「シギが近くで見れる」のが最大の売りなので、羽根模様とか嘴や虹彩も納得がいけるまで見る事ができます。休耕田に入るシギは、ほとんどが「幼羽」なので、春には見れない種も見ることができ、渡りの神秘ですね。(成鳥(親)がいなく、幼鳥の集団だけで南下しているから)

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▲ 2012年9月6日  ツルシギ(幼羽)  見前水田(盛岡市)

曇天だったので、「水面の青」は期待できないので、あえて水田の畦道の草を取り入れて、グリーンを強調してみました。でっかく撮るよりは、環境を入れての撮影の方が好きです。

シギの写真では、長い足(脛と跗蹠)を入れないと「まの抜けた写真」になるので、水深が浅い所に来るように、いつも念力を送りながら撮影してます。

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▲ 2006年5月18日 ツルシギ(夏羽)  塩口水田(秋田県天王町)

ツルシギの夏羽は、蒲生干潟か八郎潟周辺に出かけなければ見れないと・・・。盛岡近郊では、春は一度も見たことがありません。他のシギチは(キアシとかムナグロは大群で寄るににね~。

「声よし、姿よし」のアオアシシギ

シギの仲間では、郷愁を誘う「チョーチョー!チョーチョー!♪」と鳴くアオアシシギが好きです。それに足が長いので、スタイル抜群ですよね。今日の「見前水田」には2羽が入ってました。やはり体が大きいので、直ぐ目に入ってきます。

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▲ 2012年9月8日  「アオアシシギ(幼羽)」  見前水田(盛岡市)

1回目のピークが過ぎたので、数も種類も物足りませんが、「空ぶり」ではなかったので良しにしました。水は沢山あり、脛(すね)は見えるが跗蹠(ふしょ)が半分しか見えず、長い足を見る事ができませんでした。

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▲ 2012年9月6日 「アオアシシギ(幼羽)」  見前水田(盛岡市)

見前水田の魅力は「シギが近い」ことでしょうか。あまりでかく撮るのは好きではありませんが、シギチに関しては「羽軸がわかるような鮮明な画像」があれば識別は助かるので、どうしても大きく撮ってしまいますね。

見前水田で初めてみた「秋のウズラシギ」

個人的な観察記録ですが、盛岡近郊で「秋にウズラシギ」は初めて見ました。春に一度だけ見た事がありますが、いずれにしても中々見れない「ウズラシギ」なのでラッキーでした。

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▲ 2012年9月6日 この日は「見前水田(盛岡市)のシギチのピーク日」でした。秋シーズンは2回ほどの(休耕田の水が干しあがらない限り)ピーク日があるので、この後は10日後位ですか。

横一列に並んでくれると、一目瞭然で大きさの違いがわかります。(一番右がウズラシギ)

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▲ 2012年9月6日 タシギ(左)とウズラシギ(右) 見前水田(盛岡市)

ウズラシギを撮影していたら、タシギが出てきてくれました。

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▲ 2012年9月6日  ウズラシギ  見前水田(盛岡市)

他県では何度も観察している「ウズラシギ」ですが、秋に盛岡近郊で見たのは初めてです。野鳥写真は「出来れば岩手県内での撮影が理想」と言うスタンスなので、久しぶりに嬉しくなりましたね~。

「ムナグロ」には頭を悩ましますね~。

なんだかんだと忙しく、8月24日に撮影した「眉班の白いムナグロ」を改めて見直しました。撮影中は「白い眉班は気になっていたが、胸が白く、初列の突出も少しだった」ので、9割は「ムナグロ」と思っていたので、高揚感と言うかドキドキ感はまったくありませんでした。

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▲ 2012年8月24日 「ムナグロ」  見前水田(盛岡市)

「ムナグロ」を観察する時は、「白い眉班」とか「初列の突出」に注意してます。まあ一番は、ジズ(ぱっと見)で理由はないけどドキドキすると言うのが、今までの「珍鳥との出会い」でした。今回はまったくありませんでしたね~。

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▲ 2007年9月20日

ムナグロですが、初列の突出が見れる個体もあります。これが「アメリカ」なら「初列の突出が4枚」らしい。

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▲ 2001年10月?(ポジフィルムなので、ロッカーからフィルムを出さなければならないので正確な撮影日は記憶にありません)

「初列の突出が4枚」なので・・・、しかし「眉班が真っ白でない」し「嘴が大きい」ので、「アメリカムナグロではありません」。ほんとうに紛らわしいです。

珍鳥の世界には「疑わしくは普通種」の格言があるので、頭の隅にはいつも入れてます。

私の尊敬する秋田のSさんから、珍鳥で迷ったら「嘴は嘘をつかない」との教えがあるので(羽色とか体の大きさは個体差があるので)嘴の形は穴があくほど見るようにしてますね。

  

見前水田のトウネン

海岸に行けば、100~500羽のトウネンの大群を見ることができますが、内陸部(海から100キロ)の盛岡近郊の休耕田には、10羽前後の小群が入るのが関の山ですね。ただ、もっとも普通に観察できる「シギチの代表選手」ですね。

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▲ 2012年8月28日 トウネン 見前水田(盛岡市)

よほどの事がなければ撮影しませんが、たまたま群になって集まったので撮影してみました。盛岡近郊のシギチでは、もっとも普通に観察できるのがトウネンです。ありがたい事に、トウネンは何処で撮っても警戒心が薄いので、「簡単に大きく撮ることが出来る」ので、シギチ撮影の「入門鳥」だと思ってます。昨日、今日、野鳥写真を始めた人でも、間違いなくこのように撮れますよ~。

4年前の9月1日の見前水田には・・・「8月夏羽のオオハシシギ」

「見前水田」に淡水系シギチが入るようになり、15年ほど(1997年以降)になりますが、私の個人的な観察記録では、一番の大物は「8月夏羽のオオハシシギ」ですね。全国的に、春のオオハシシギの夏羽は観察されているようですが、8月夏羽はまれではないでしょうか。

オオハシシギは、他県で(青森県、宮城県、東京都)3回見てますが、冬羽か幼羽だったので、夏羽を見た時は「久しぶりに興奮」しましたね~。

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▲ 2008年9月1日  オオハシシギ8月夏羽  見前水田(盛岡市)

オオハシシギは4回目の観察ですが、たぶん、岩手県初記録だと思います。胸の班が丸黒班なら「アメリカ」も考えられるので、「識別用にしっかり撮影」を心がけました。

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