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北帰行のコクガンを撮影して、「やっと春が来る~」と実感します。2016年は・・・。
▲ 2016年3月17日 コクガン 種市海岸(洋野町)
V字飛行の群れが、先頭交代を繰り返しながら北に向かって海上を飛翔して行きました。これでコクガン観察も終了。やれやれって感じですかね~。
▲ 2001年3月25日 コクガン 種市海岸(洋野町)
15年前も・・・、やっぱ種市海岸でコクガンの撮影をしてたんですね~。
当時は銀塩(ポジフィルム)で撮ってました~。富士フィルム・プロビア3(RDPⅢ)です。
▲ 2001年3月25日 コクガンの群れ 金浜海岸(青森県階上町)
種市海岸から車で10分北上した「金浜海岸(青森県階上町)」で撮りました。
今は・・・カメラマンが多数押しかけるので、「コクガンは寄り付きません」ね~。当時は、いつ出かけても「私一人」でした~。
15年も同じような「コクガンの写真」を撮って、進歩がありませんね~。銀塩(ポジフルム)からデジタル画像に変わったのが大きな違いかな~?
コクガンとかクロガモとかムナグロとか・・・、「ほうが黒い野鳥」はキャッチライトを入れて撮らないと眼が何処についてるかぜんぜんわからくなります。と言うことで、「コクガンの撮影」で一番気にかける事は、「キャッチライトが入るか入らないか」で~す。
左はキャッチライトが入ってないので、真っ黒な頭部。右はキャッチライトが入っているので、眼がわかります。
上手くキャッチライトが入ってくれました。
写真をクリックすれば、大きな画像(720x480)で見る事ができます。全部キャッチライトが入っていま~~す。やっぱ「コクガンはキャットライトを入れて撮りた~~~~い」ですよね。
コクガン写真は誰が撮っても同じですが、「キャッチライト」と「青い海」が私の「コクガン写真のこだわり」で~~す。
「コクガンは群れで見るに限る」と言うことで、毎年3月中旬になればいてもたってもいられなくなります。生活が「コクガン観察中心」になるこは毎度のことなので・・・。飽きもせず20年も種市海岸に通ってるもんだと、我ながら感心してま~す。
コクガン見たさに大湊(青森県むつ市・1991年1月2日)に出かけた事も・・・。(500羽のコクガンは壮観でした)
個人的見解ですが、種市海岸で多数見られるコクガンは、南三陸(宮城県)で越冬したコクガンが、休憩をかねて立ち寄っているのだと思ってます。サーフィンのメッカの種市海岸では、餌が豊富でも外洋に面してるし、波が高く、おだやかな湾もないし、「ねぐらの場所探し」に苦労するだろうから、せいぜい滞在期間は3、4日と言うことでしょうか。
双眼鏡で見てると、種市海岸に寄らないで、外洋を北に向かって飛翔する50羽前後の群れを何度か観察したこともありますね~。
▲ 2016年3月13~17日
1羽、2羽のコクガンを見ても満足できません~。「コクガンは群れで見るに限る」ですね。
3月9日から17日まで、久慈市に出張だった。久慈市内にホテルを探したが連泊の予約は出来なかったので、ちょっと遠くなるが、かって知ったる「洋野町の旅館」を探す事にした。
今まで「種市海岸でのコクガン観察」で、バックにある「マリンサイドスパたねいち」に駄目もとで電話をしたら、宿泊可能と言うことで、コクガン好きの私としては、願ったり適ったりでした~。
▲ 「マリンサイドスパたねいち」 一泊2食付@7500円
スパ種市をAm7時15分に出れば仕事に支障をきたさないので、午前5時~6時30分まで、「種市海岸でコクガン観察」が毎日できました~。
※観察記録は「イーハトーブ岩手の野鳥通信」のフィールドノートを見てください。
▲ 2016年3月13日 コクガン 種市海岸(洋野町)
日曜日だったが、BWとは会う事はなかったですね~。「コクガン」は人気がないみたいで~す。
明日から出張に入るので、久しぶりに「HP イーハトーブ岩手の野鳥通信」のTOP画像を「オジロワシ」に差し替える事にしました。候補は3枚あるのですが・・・、一番のお気に入りは支持されないと思い、二番目に納得した1枚を使いました~~。ありきたりの「オジロワシ」写真ですが、一般の人が見るなら「見なれたオジロワシ写真」の方がいいのかと・・・。
▲ 2016年2月27日 オジロワシ 北上川・大正橋下流(花巻市)
晴れてたので、なんとか水面の青を出す事ができました。北上川なので、ゴミもなく、綺麗なブルーです。背景がないので、「北上川」と書かなければ、何処で撮影したかわかりませ~~ん。車内ブライドからの撮影なので、ほんと近くを飛んでくれました。
▲ 2016年2月27日 オジロワシ 北上川・大正橋下流(花巻市)
ただの飛び出しではありません。ニゴイを狙っての飛び出しなので、目つきがきついです。真剣勝負のオジロワシ(獲物が捕れるか捕れないかがかかってます)で~す。
個人的には、この写真が一番のお気に入りで~~~す。
▲ 2016年3月3日 オジロワシ 北上川・大正橋下流(花巻市)
朝の大雪で、枯れ草模様の河川敷が「白一色」になりました。撮影場所を書かなければ「北海道で撮ったオゾロワシ」と言っても、みなさん納得してくれるでしょう。
御所湖とか岩手県沿岸でオゾロワシを撮影した事もありますが、バックの松が入り、中々白一色にはなりません。御所湖でも・・・氷上だと、飛んでる写真は上手くいきませんでした~。
これは三番目に納得の写真です。
もっといいイメージで撮りたいと思ってはいるのですが・・・、北上川の環境では・・・。
私の腕では撮れませんね~。しゃ~ないです。
見れただけでも、もうけもので~す。
2回の観察例で、大きな事は言えないが、「北上川・大正橋下流の2羽のオジロワシ」は、まったく同じ行動をしました。ハンティングの為のサワグルミの樹にパーチ(止まる)はだいたい同じで、ぬぐらに帰る時は、合図したように2羽並んで帰りました。相手を威嚇する行動はなく、番(つがい)じゃないかと思ってしまいました。
▲ 2016年3月3日 オジロワシ♂? 北上川・大正橋下流(花巻市)
小枝を銜える行動を20分ほどした個体です。ハンティングも成功しました。
暖冬の2015-16年の冬シーズンですが、3月3日は大雪で(大正橋下流は30センチの積雪でした)河原が白一色になりました。オジロワシの白い尾が全然目立ちませんね~。上尾筒(じょうびとう)の黒点ははっきり見えました。個体識別に役立ちます。
▲ 2016年3月3日 2羽のオジロワシ 北上川・大正橋下流(花巻市)
大きく撮るより、小さく撮る方が好きです。
バックに家があるので、北海道でも岩手県沿岸でもありません。30年前は超初心者の私が「オジロワシ」とフィールドノートに書いても、「誤認じゃないの?」と疑いの目が・・・・。そもそも「カモしか撮れないヨツヤ」と言われてたんですよ~。
昔のフィールドノートを見れば・・・
1989年11月19日(日) くもり 9:00~10:00
■ 御所湖(雫石町)
1 オジロワシ 1VF
2 ホジハジロ 500±
3 マガモ 50±
4 カルガモ 50±
5 オオハクチョウ 5羽
6 コハクチョウ 18羽
7 コガモ
8 カイツブリ
9 カワアイサ
10 アオサギ
11 ダイサギ
12 ヤマセミ
13 カワセミ
誰から聞いたわけでもないが、BWはじめて1年もたってない超初心者が「オジロワシ1VF」なんて記入するから、「生意気」と思われたでしょうね。御所湖で海ワシのオジロワシがいるわけない。誤認でしょう?と・・・。(当時は写真はしてなくて、双眼鏡で見る専門でした)
VFは「Vはビジアル、Fはフライングの略で、自分の目で飛んでるのを見た」との記入例です。
1年目で120種。2年目で200種超えしたので、「生意気な新人BW」だったでしょうね。(全部、自分で識別できました)
「フィールドガイド 日本の野鳥 高野伸二著/日本野鳥の会」と
「野鳥識別ハンドブック 高野伸二著/日本野鳥の会」が、
私のバイブルでしたね~。毎朝1時間、365日、布団の中で読んでました。フィールドには図鑑は持ち歩かないようにしてました。野外で見た野鳥の特徴をノートに書き、それを毎朝、布団の中で見る図鑑が楽しみでした~。
3月3日は「今シーズン一番の大雪(1日で50センチの積雪)」で、なんとか無理して仕事先に到着したが・・・、とても仕事が出来ない状態なので「一日延期する」決断をした。(5日の土曜日に振り替えた)
仕事が延期になっても時間をもてあます事はないので、「雪景色のオジロワシ目当て」で北上川・大正橋下流に出かける事にした。除雪が手が回らないほどの積雪で、犬の散歩やウォーキングに人も誰もいなく、道路はまっさらの状態だったが、4WD車なので、難無く観察場所に到着。
私が到着してから、30分もたたない内に「オジロワシ目当てのカメラマンの車」が2台現れ(さすがに私の前に出る事はなかったが、30M後ろで前進したり、バックしたりせわしなかった)にには少々びっくりしました。平日に来ると言うことは、会社員ではないでしょうね。ただ、寒いなか車から外に出て、上空を舞うオゾロワシ目当てでの待機なんでしょうが、お陰で私は「オジロワシの飛び出し」を撮影できました。(私の後ろにオジロワシは飛んで行くことはなかったので、たぶん撮影出来ないかったでしょうね。前回でオジロワシの行動パターンを熟知してるので、一番の撮影ポイントに車内ブラインドを作りました)
▲ 2016年3月3日 オジロワシ 北上川・大正橋下流(花巻市)
「北上川・大正橋下流」は、10年前に「花巻水田で一緒にシギチ観察」した鳥友のHさんのマオフィールドですが、HPに観察記録を貼り付けてもOKの許可をいただき、公開してからBWをちらほら見るようになりましたね~。Hさんには感謝、感謝です。
※ 自分だけ「オジロワシの写真を撮りたい」と言うケチな考えは持ち合わせてないので「新鮮な野鳥情報」をブログに書いてます。オジロワシ、オオワシは越冬(繁殖地ではない)地なので、私有地以外なら「地名公開もOK」と思ってます。フィールドと野鳥に悪影響を与えない限り「野鳥はみんなのもの」のおおらなか気持ちでいきましょうね。北に帰ってからの「情報公開」なんて、つまんないで~す。
▲ 2016年3月3日 オジロワシ 北上川・大正橋下流(花巻市)
上→元画像 下→トリミング画像
オジロワシが小枝を嘴に銜える行動を20分位してました。もしかして・・・「営巣」なわけないよね~。3月の声を聞いて、本能で「営巣の訓練」を越冬地でしているのでしょうか。前回6時間観察しても(2016年2月27日)こんな行動はありませんでした。
個人的には、「写真撮影」よりも「生態観察」の方が好きなので、ちょっとした行動でも直ぐ目に入ります。
北上川・大正橋下流のオジロワシは2羽ですが、上尾筒(じょうびとう)の黒点で個体識別ができます。この個体は「ハンティング上手」な方です。パーチ(止まる)する枝もほぼ決まってます。
写真のバックに家がありますが、「いかにも岩手県内陸河川での撮影」と言う雰囲気があり(北海道の流氷上や岩手県沿岸河口付近と違いますね)ま~~す。観察派の私としては、「地域限定の写真」が大好きで~~~す。
▲ 2016年3月3日 オジロワシ 北上川・大正橋下流(花巻市)
他のオジロワシ目当てのカメラマンがいたので、車から外に出た途端に「オジロワシの飛び出し」ををしました。獲物をねらってるわけではないので、眼光がするどくありませんね~。カメラマンが追いかけまわすのは「想定内」なので~す。
▲ 2016年3月3日 オジロワシ 北上川・大正橋下流(花巻市)
2羽のオジロワシの内のもう1羽の個体です。上尾筒(じょうびとう)の黒点模様で個体識別ができます。頭部羽根模様もこの個体の方が少し濃いですね。
今日は車外に出てレンズを構えてるカメラマンがいたので「ハンティング行動」は一度もしませんでした。カメラマンの行動パターンで、初心者かどうか直ぐわかりま~す。初心者だと思ったので、声をかけることはしませんでした。(本人は20万位のレンズを持っていたので、上級者だと思ってるかも知れませんが)変に取られて「野鳥写真が嫌いになる」と困ると思ったからで~す。
※ 今は腕が落ちる一方なので、「上級者」だとは思っていませんよ~。
ただ、写真哲学は「ロバート・キャパ」。野鳥写真家は「和田剛一」「宮崎学」の両氏をリスペクトしてま~す。未だに両氏を超える「野鳥写真集」に出あえていないですね。
猛禽屋じゃないけど「観察派」の私としては、オジロワシの写真はどうでもいが、どうしても「ハンティング行動を観察したい衝動」に駆られ、「車内ブラインド」に6時間ばかり頑張って見た。
▲ 2016年2月27日 オジロワシ 北上川・大正橋下流(花巻市)
2時間ばかり飛び出す様子もなく、樹に止まったままでした。
▲ たまに翼を広げることも・・・。
▲ 上空に気配を感じたか(別のオジロワシが飛来した)空を見上げました。
▲ 川に鯉の姿が見えたか、「飛び出し」した瞬間です。
▲ オジロワシのハンティングは、ミサゴの急降下と違い、樹から水面に飛び降りる感じでした。なんとも「とろい感じ」でしたね。
▲ 2016年2月27日 オジロワシ 北上川・大正橋下流(花巻市)
水面に急降下出来ないオジロワシは「ハンティング失敗」に終わりました。近くにいたカモはまったくオジロワシを無視、飛び立つ事もありませんでしたね~。北上川・御所湖に飛来するオジロワシは、カモ狙いではなく、鯉(ニゴイ)狙いなんでしょうね。
絶好の場所に「車内ブラインド」を設置出来たのは、ダイサギ、アオサギのおかげです。川岸の樹上にオジロワシはいませんでしたが、サギが餌を捕る場所なら、「きっと小魚狙いのニゴイも来る」と予想し、オジロワシが現れる2時間前に待機してました。
観察派の私は、追いかけまわして撮影するのは不得意なので、オジロワシと同じように、じっと待って撮影するのが私のスタイルで~~~す。
予想通り、オジロワシが樹上にパーチ(止まる)した時は「ビンゴ!」と言う感じですね。後はだまって「ハンティングする瞬間」を待つだけでいいので、簡単と言えば簡単に撮影できます。
「一に観察、二に観察、三、四がなくて五に観察」が報われました~。
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