【復刻】 ナキハクチョウ観察記
最近、白鳥ずけですが・・・、フィールドで「白鳥屋さん」から白鳥の識別方法とか種類のお尋ねがあるので(オオハクチョウとかコハクチョウの名前を知ってても、何処で決めるのか良くわかってないみたいです)、ナキハクチョウ(英名トランペッター・スワン)の「復刻・観察記」を書いておきます。
ナキハクチョウ(英名トランペッター)は、いささか縁があって、1991年12月に鳥友のKさんから「11月下旬に北上川・明治橋上流(盛岡市)でクロちゃんを撮った」と写真を見せられた。私は、テレビのニュースで流れてた「伊豆沼で日本初のナキハクチョウ観察12月中旬」の事が頭に残っていたので、「もしかして、口角に黄色い部分が無いし、全部真っ黒だからナキハクチョウかも?山階鳥研の写真を送って、同定してもらう代物だと思うんだけど」と言って別れた。その後の鳥研からの返事は「ナキハクチョウとの同定」とのことでした。
ナキハクチョウ(英名トランペッター)は、「誤認騒ぎ」を起こす野鳥で、1992年2月に、北上市展勝地の北上川で「ナキハクチョウ現れるの地元TVニュース」が流れ、翌日出かけて見たら、「亜種アメリカコハクチョウ」だったので、がっかりでした~。口角に1ミリ位の黄色い部分が見えたので、「トランペッターではなくアメコです」と・・・生意気にも超初心者ながら「アメコ宣言」です。(洋書の世界中のガンカモ図鑑を持ってました)
が・・・、2ヵ月後の1992年4月2日。また「ナキハクチョウが北上市展勝地で確認」のニュースがありました。
▲ 1992年4月3日 北上市展勝地(岩手県北上市)
伊豆沼で(1991年12月)見られた個体だと思われます。なき声に特徴があり「バウバウと重低音」で鳴いてました。甲高い白鳥とは違ったので、なき声でも識別できると思いました。
▲ 1992年12月30日 ナキハクチョウ 赤石堤(岩手県北上市)
2年連続で北上市にナキハクチョウが飛来してくれました。嘴に黄色い部分が1ミリでもあれば「アメコ」なので、識別・記録用に嘴をアップで撮影しました。当時は記録写真でOKだったので、フィルムがもったいないので「1枚パチリと撮れればOK」でした~。
▲ 2006年2月9日 ナキハクチョウ 長内川(岩手県久慈市)
宮城県の鳥友から、「詳しい場所はわかないが、久慈市にナキハクチョウが出てるらしい?」との電話があり、直ぐ仕事を切り上げ、双眼鏡とリコーのコンパクトカメラしかないがまずは久慈市にゴー!。
久慈市の長内橋でよく仕事してたので、ハクチョウが来る場所はわかっていたので、一発で「ナキハクチョウ」を見つけました。まだニュースが流れてないので、現地は私一人だけでした~。
変に近寄り、逃がしてはいけないと思い、車から双眼鏡で見ていたら、「おばあちゃんと幼い女の子が白鳥にパンをあげに来た」ので、同行し、リコーのコンデジで撮影しました。まったく逃げないナキハクチョウにびっくりでした。
ナキハクチョウもオオハクチョウも白鳥で、「クロちゃん」と言ってパンをあげてました。1ヵ月前からいるような事を言ってました。
「トランペッター(和名ナキハクチョウ)を一日独り占めできるなんて・・・」信じられない事がおきた2006年2月9日でした~。
▲ 2006年2月11日 ナキハクチョウ 長内川(岩手県久慈市)
▲ 2006年2月17日 ナキハクチョウ 長内川(岩手県久慈市)
新聞報道があった後の最初の休日だったので、すごい人でした。(200人位)カメラマンの車も関西、関東、東北、北海道と、岩手県内で、こんな数のカメラマンを見たのは初めてです。流石は「全国区の珍鳥トランペッター(和名ナキハクチョウ)」と言うことですね。
トランペッターは陸に上がる事なく、長内川のオオハクチョウの群れと行動を共にしてました。
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