2年連続、「御所湖のカンムリカイツブリ繁殖成功!」@2017年
昨年(2016年)御所湖で、「岩手県初記録のカンムリカイツブリ繁殖成功」しましたが、今年(2017年)も、2年連続で「御所湖でカンムリカイツブリの繁殖」が成功しました~。私が常日頃「最初の1年目を無事繁殖成功すれば、連続して繁殖してくれる」と言うことが実証されましたね。これも「フィールド管理」が完璧だったからだと思います。
※「水鳥繁殖保護ラインの設定とカヌー&ボートの侵入禁止の要望書提出と受理」
ただ、残念な事に、ローカル紙(岩手日報)に、『カンムリカイツブリの繁殖/北に帰らない渡り鳥』2016年6月26日(日)朝刊 渡辺 治 著の記事がのり、皆さまにはご心配をかけました。
□四ッ家孝司の主張は、岩手日報の記事によると ■渡辺治 氏
■2014年5月7日の夜、大雨のうえに強風が吹いた。翌日の朝早く云ってみると、巣はバラバラになほぐれたのだろう。流れてしまい何処にも見えなかった。
■日照りが続いた七月の末、橋の上から湖面を眺めると、彼ら(カンムリカイツブリ)はいた。しかも、子連れの一家族だった。一家族にヒナは1羽。もうひと家族は二羽。
■2015年は三家族、10羽のヒナがそだった。
■2016年もふたつの巣を観察できたが、一時の雨に湖は増水した。浮島状態になった一つはかろうじて残ったものの、もうひとつは流された。あと一週間もすれば孵化する頃だったのに。
なぜ?こんな記事を岩手日報に投稿したのか推測してみました。ネット検索してみたら『岩手県御所湖におけるカンムリカイツブリの初繁殖』の論文がありました。
□「2013年5月7日未明に、雨によるダム湖内の増水と強風により、巣がまるごと吹き飛ばされ、跡形もなくなっているのを早朝、確認した」と言う、カンムリカイツブリの繁殖失敗の論文でした。
□岩手日報に2014年5月7日と書けば、「誰も気がつかず大丈夫」と思ったのでしょうが、気象庁の観察データボックス(ネットで誰でも見れます)には、2014年5月7日は「降水量ゼロです。風も微風で強くありません。
□2015年に3家族10羽の繁殖成功記録があるのなら、2013年の論文で繁殖失敗してるのですから、繁殖成功の論文を書くなり、岩手日報に「ヒナの写真」を投稿すれば良かったと思うんだけどね。
■2016年もふたつの巣を観察できたが・・・。
□2016年5月22日からは、「御所湖のカンムリカイツブリ」を3か月連続で500時間以上観察しましたが、「ふたつの巣」を私は観察することができませんでした。私は「フィールドノート」をしっかり書いているので、データを突き合せればわかる事ですね~。
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昨年(2016年)このブログに、
2016年6月6日「御所湖でカンムリカイツブリ成功!」たぶん岩手県初記録です。
と書いたら・・・、岩手日報に「カンムリカイツブリ繁殖」の投稿記事ですからね。
繁殖成功したのだから、こんな嬉しい話はないでしょうに・・・、さっぱりわかりません。
▲ 2017年6月1日 カンムリカイツブリ(Aペア) 御所湖(岩手県雫石町)
2017年は6月4日現在、ヒナ連れは3個体、ヒナ無しは2個体の5ペアを確認済です(30分の間に御所湖を一周して見た数です)
▲ 2017年6月3日 カンムリカイツブリ(Aペア) 御所湖(岩手県雫石町)
6月1日は巣立ち日でした。(5月28日から毎日朝、夕、2時間。週末は一日御所湖で観察)その時は4羽のヒナだったのですが、二日後には1羽になってました。
カンムリカイツブリは「縄張り」をしゅかり持っているので、観察データには自信あり
▲ 2017年6月4日 カンムリカイツブリ(Aペア) 御所湖(岩手県雫石町)
ヒナが1羽になりましたが、背中からヒナが降りようとせす、餌でつってます。6月1日には、ちゃんと泳いでいたのに・・・・。よほど怖い事が。(3羽はトビに上空から捕食されたものと推測してます)
今日、カンムリカイツブリが、水中に飛び込むトビにモビング(攻撃)してました。
※フィールド(御所湖)であったら「挨拶」しましょうね。社会人の基本です。
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素晴らしいですね、おめでとうございます。
ここ、青森県藤崎町の水辺の学習広場と言う探鳥地に、オオタカの営巣が確認されたようです。
監視員の方が「立ち入らないように」との警告にもどこ吹く風・・・(-_-;)
鳥撮りの先輩方々は営巣地の撮影に行く気満々のようです。
無事に巣立つ事を祈るばかりです。。。
投稿: さつ吉 | 2017年6月 8日 (木) 19時18分
さつ吉さん、おはようございます。
ブログ管理人のyotsuyaです。
星の数ほどある、「野鳥ブログ」のなかからよくたどりついて来てくれましたね。ありがとうございます。
>オオタカの営巣が確認されたようです。
私は「猛禽の営巣場所は人に聞かない、教えない」をモットーにしているので、こう言うことはありませんが・・・。第一発見者の方が、誰かに「教える、自慢する」と、こうなるのはあきらかに想定できますよね。
「誰にも言わないでね」と言って教えても、人に口に戸は立てれません。
>鳥撮りの先輩方々は営巣地の撮影に行く気満々のようです。
もう雛からいつでも巣立ちまじかの幼鳥だと思うので、カメラマンが押しかけても「巣立ち」するのではないでしょうか。「抱卵中」なら、「営巣放棄」が十分考えられますね。
ただ、来年(2018年)のこの場所での営巣は無いかもしれませんね。オオタカは、別な場所にセカンド(二番目の営巣場所)ハウスを持っているので、おそらくそちらに・・・。
「野鳥カメラマン」は人それぞれの考え方なので、情報たよりに撮影して満足する人もいれば、同じような写真になるので嫌う(yotsuya)人もいますよ~。(撮る場所は決まってくるので、誰が撮っても同じ構図の写真になる)
「コンテスト入選写真」とか「プロカメラマンの写真集」を真似ることを「良し」とする人もいるのも事実ですよね。
日本中の地元の「ハイアマチアの写真家」は、プロより深く被写体(野鳥)を追いかけていますよ~。商売に関係ないから、いくらでも時間を使う事ができます。
私は「アオバトを日本で一番撮ってる男」と思ってま~~す。(笑)
投稿: yotsuya | 2017年6月 9日 (金) 06時01分