2020年の「御所湖(岩手県)のカンムリカイツブリの繁殖」は3ペアでした。(Aペア5羽、Bペア5羽、Cペア3羽)
縄張り意識の強いカンムリカイツブリ(産卵前、抱卵中)は、追出し行動を頻繁にするのですが、御所湖のカンムリカイツブリは「育雛期(いくすうき)」は、追出し行動はしなくなるですよね。考えられるのは、ダム湖の性質で、「4月、5月は満水(田植えにそなえ)、6月は(梅雨に備えて)最低水位」と、水位の変動が(7M前後)激しいので、「縄張りが崩壊」してしまい、育雛期は「仲良く子育て」するのでしょう。
2016年(岩手県繁殖成功初記録)~2019年までは、どの個体も「ヒナ分け(4羽なら2対2、3羽なら2対1)」をして育雛してたのですが、2020年は「3ペともヒナ分けしないでの育雛(Aは5羽、Bは5羽、Cは3羽)」してました。とても不思議です。
御所湖は「餌が豊富」で、ヒナ分けしなくても、全部巣立ちできるとの4年の経験測からでしょうか。
同一画面に幼鳥10羽が入る画像は、めったに見れないと思い、今日撮れたての画像を貼り付けます。
※「写真」をクリックすると、大きな画像(1000X666)で見ることができます。

▲ 2020年7月18日 カンムリカイツブリ 御所湖(岩手県雫石町)
どこで撮影したかわかるように「環境を入れて(御所湖のロックフィルの堰堤とダムサイトの水門)」撮影してみました。正真正銘の「御所湖のカンムリカイツブリ」です。

▲ 2020年7月18日 カンムリカイツブリ 御所湖(岩手県雫石町)
同一画面にAグループ5羽の幼鳥とBグループ5羽の幼鳥の「10羽の幼鳥」です。親(成鳥)は1羽ずつで、(雄、雌どちらかわわからない)「ヒナわけしないで1羽の親が5羽の面倒を見てる」状態で、もう一方の親は見当たりません(2週間前から)
例年7月25前後に「御所湖からカンムリカイツブリがいなくなる」(巣立ちヒナは東の宮古市(太平洋側)に飛び立ちます)



▲ Aグループ カンムリカイツブリの幼鳥5羽と成鳥1羽 御所湖(岩手県雫石町)

▲ Bグループ カンムリカイツブリの幼鳥5羽と成鳥1羽 御所湖(岩手県雫石町)

▲ Cグループ カンムリカイツブリの幼鳥3羽と成鳥1羽 御所湖(岩手県雫石町)
御所湖のカンムリカイツブリが「5年連続繁殖成功」してくれました。
猛禽類の営巣観察と同じで、「最初の1年目に注意して観察(抱卵がわかっても巣に近寄らない、抱卵中は撮影しない)」すれば、あとは「繁殖成功経験」があるので、連続して繁殖する確率が高くなります。2年目、3年目からは「いくらでも観察&撮影」する事ができます。
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Simon & Garfunkel / 「明日に架ける橋」
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Simon & Garfunkel / コンドルは飛んで行く
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