当時は「広田湾のコクガン観察」と「気仙川のクビワキンクロ♀撮影」に月に2回は陸前高田市に出かけていた。
2011年3月10~11日と2日の予定で釜石市で仕事だった。が・・・思いのほか仕事がはかどり「3月10日の一日で仕事が終わり」11日は「広田湾でのコクガンと気仙川のクビワキンクロの撮影」にしようとしたが、車のエンジンの調子が悪く、いったん盛岡に戻り、デーラーで見てもらって(午前10時開店)からの野鳥観察にしょうと・・・。
故障個所の部品調達に時間がかかり、車が完成したのは13時だった。そこから出かけても15時到着なら「正味1時間の観察」なので、陸前高田市の野鳥観察は諦めた。
そうしたら、あの大きな揺れで、あわてて外に出たが、テレビも見れず(停電)、近所の人が携帯のワンセグ放送で「沿岸が大津波で大変な事になってる」と・・・。
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▲ 2011年3月20日 大きな被害をうけた陸前高田市内
緊急車両以外は一般車両は入れなかったので、3月20日に盛岡駅から陸前高田市に臨時バスが一便だけ運行したにに乗車して、「広田湾のコクガン」と「気仙川のクビワキンクロ♀」の案配を見に出かけてきた。
野鳥はカモ類が20羽だけしか気仙川にいなかった(一週間前の3月3日は1000羽の15種は観察できた。当然コクガンもクビワキンクロも見れた)


▲ 2011年3月3日 クビワキンクロ♀ 気仙川(岩手県陸前高田市)
気仙川河口から6キロほど上流に入った「鮭の孵化場」がBWの観察ポイントでした。
6キロも離れているのに、津波の到達高さは川の水面から10Mはありました。鉄道の鉄橋も落下してましたね。




▲ 2007年1月24日 クビワキンクロ♀ 気仙川(岩手県陸前高田市)
岩手県初記録のクビワキンクロ♀です。(私が第一発見者)
2007年から2012年(震災の翌年まで)、同じ場所に「6年連続で越冬に飛来」してくれました。嘴のつけねに傷があるので、同じ個体と言うことがわかります。
私が「クビワキンクロの情報開示」までは、誰もBWはこの場所に来る事はなかったが、開示後は沢山のBWでにぎわいました。
個人的には、「1993年2月21日にクビワキンクロ♂を見るためにだけ、新幹線にのり、上野公園不忍池」に出かけたので、ライファーじゃなかった。
新幹線にのって、わざわざ見に出かける位の「珍鳥クビワキンクロ」でしたね~。
不忍の池で「盛岡のヨツヤ」さんですか?と面識の無い人から声をかけられ、びっくり「えっ!そうですけど・・・どうして名前を知ってるのですか?」と・・。(カメラバックに名札をつけていた)
「文一総合出版のバーダーの編集長をしてる〇〇です」と自己紹介があり、「投稿してくれたヨシガモの写真があまりにも素晴らしく、名前も珍しいので記憶してました」と・・・。
色んなつながりがあるんです。
1991年1月14日に「仙台市太白区のサバクヒタキ」を見に出かけた時に、となりのBWが「今度、文一総合出版と言う会社からバーダーと言う野鳥専門誌を発行する。友達がその出版社です」と教えてもらった「縁」もありました~。(初版本持ってます)
携帯もない当時は「初対面でも自宅の電話番号を教えあう(20時~21時に野鳥情報交換)」のが普通でした。
珍鳥情報はみんなで共有するのが「コアなBWの常識」でした。
初心者ぶってるとまず「珍鳥情報は入ってきません」でした。(200種は見てるのが最低条件でした)
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