2月上旬になると・・・どうしても「イヌワシ見たい病」になる。
そもそも「野鳥」にまったく興味がない私が、1989年1月にふらっとたちよった本屋さんで、「アニマ/鷲と鷹・宮崎学(平凡社)」を立ち読みしたのが始まりなんですよ~。
速攻で「日本野鳥の会」に入会し(入会したら探鳥会とかでイヌワシ観察が出来るもんと思ってた)たが・・・。ド素人の私に「イヌワシ情報」が来るわけもなく、自力で営巣場所を探しだすしかないと悟りました。
直ぐに「岩手県内全域の5万分の1の地図を50枚購入」し、イヌワシが営巣しそうな場所をひとつひとつチェックして、やっと「イヌワシ」が見れたのが、「1990年2月2日」だったので~す。ド素人の私が「イヌワシ営巣探し」のおまけとして、「クマタカ」「オオタカ」「ミサゴ」「ノスリ」「サシバ」「ハヤブサ」「トビ」の営巣をみつけ、「ハイタカ」「チゴハヤ」「チョウゲンボウ」「オオワシ」「オジロワシ」「ハイチュウ」「チュウヒ」「コチョウゲン」「ケアシノスリ」を1年間で見たんです。(すべて自力で探しだして観察)
どう考えたって「猛禽屋さんまっしぐらの道」しか考えられない状態ですが・・・、「ハチクマを見るまでは猛禽屋宣言は出来ない」と思ってました。その後「ハチクマ」を岩手県内で見たのが2006年ですから(雫石町七つ森で営巣確認。現在は営巣してませんよ~。)16年の月日が「猛禽屋ではなくシギチ屋」になってました。

▲ 1990年2月2日 イヌワシ(北上高地)
当時は「野鳥写真」には興味がなく、ほんとうに「記録写真」と思っていたので、機材が「ミノルタα7700iとシグマ500ミリF8ミラーレンズ」での撮影でした。レンズが軽いので、簡単に手持ち撮影が出来るの重宝してましたが・・・、いつも「レンズが暗くて、晴天時でしか撮影できない」ことに不満があり、運よく「ここ一発で(イヌワシが現れ)撮ることが出来た」のに安堵しましたね~。
少しばかり野鳥を知ってる人なら、このイヌワシ写真が、「一生に一度あるかないかのシャッターチャンス」と言うことがおわかりでしょう。
「イヌワシ幼鳥2羽がフレームに収まってる奇跡」なんですよ~。(1羽なら営巣地付近に出かっければ、いつでも撮影できます)
野鳥も写真もド素人の私ですが、銀塩(ポジ)フィルムで撮影しました。(紙にプリントしなくて済むので経済的だった)合成写真ではないですよ~。

▲ 2007年2月2日 イヌワシ(北上高地)
2006年6月にやっと「ハチクマ撮影」が出来たので、再び「イヌワシ」を見る気分になり、2月2日に出かけて「パチリと1枚」撮影しました。
岩手県内のイヌワシ営巣地(30ヶ所位と言われてる)は、すべてワシ研究者がフィールド管理してるので、ぽっと出かけて撮影しても、「車のナンバーとか誰から聞いてきたの?の職質」を受けるかもしれませんよ~。
私は一度も職質を受けた事はありませんが、秋田で一度受けた事があります。とても嫌な気分になりましたが(岩手ナンバーの知らない顔だからだと思う)野鳥の会話をしたら「この岩手ヤローはただもんじゃない」と思ったじゃないかな~。立場が逆転してました~。(笑)
私は「イヌワシを撮れるのをわかっていても出かけない(16年間)」とかっこいいことをいいたいですが、オオマシコとかコクガンとかに忙しく、イヌワシはパスしてました。やっぱ根っからの「猛禽屋さん」ではないんですよね~。

▲ 2010年2月1日 イヌワシ(北上高地)
成鳥と亜成鳥です。
誠に勝手ながら、「松に雪が着雪していればな~」と思いながらシャッターを切ってました。イヌワシ研究者でないことがバレバレですね。
撮影は500Mの距離をたもってま~す。(絶対警戒距離を保ってます。なぜわかると言われると、交尾、羽ずくろいをしてくれるからです)
他の猛禽なら、ブラインドに入るので50M以内で撮影できますが、イヌワシは「営巣放棄」も考えられるので(カメラマンが悪者にされる)かなり気を使ってます。
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