なんとなく「ケリの繁殖」が気になったので、再び出かけてきました。抱卵開始日がわからないので、(文献では27~30日が抱卵期間と言われている)過去の「ケリの初認日」から推測し、(3月下旬に見た事があったので)「もしかしたら孵化しているかも知れない」と思ったからです。
▲ 2014年4月29日 「ケリ」 盛岡近郊
繁殖場所はわかっていたので、200M手前で車を止めました。そして「車内観察&撮影」の準備をし、70M手前で一たん止めて様子をうかがっていたら・・・、親鳥が2羽いたのですが、1羽が「警戒の鳴き声」を出しました。
もしかして、「孵化したのかな~?」と思いながら、あたりを見回してみました。ら「雛」らしき個体が足をちじめて石のように動かなかったです。
▲ 2014年4月29日 「ケリ」 盛岡近郊
前回の観察で、「絶対警戒距離(この線から入ったら飛び立ちますよ~と言う目安です)」がわかっているので(このケリは30M位でした)、30Mほど離れた場所に車を止め、しばらく様子をうかがいながら30分ほどまっていました。
動くものがあったので、双眼鏡で確認したら「3羽の孵化したばかりの雛?」でした。(4月26日に、巣のなかにある4個の卵を確認してました)
文献等には「雛は2日以内に巣を離れる」と書いてあるので、それから推測すれば「3羽が孵化し、1卵が巣にあり、親が抱卵を続けている」と判断するのが妥当かなと思ってます。
▲ 2014年4月29日 「ケリ+ケリの雛」 盛岡近郊
2羽は巣のまわりに、1羽は5Mほど離れた草地にいました。
▲ 2014年4月29日 「ケリの雛」 盛岡近郊
雛の画像だけなら、採石の環境からして「コチドリ」みたいですが、「ケリの雛」です。巣の近くには「水田」や「休耕田」や「農業水路(コンクリートではない土の昔ながらの水路)があり、サギやカルガモなどが餌場にしてました。でも、農耕地よりも、採石をしきつめた道路脇を選んだ理由が少しばかりわかりました。
午前9時~午後4時までの観察時間のうち、カラスにモビング(攻撃)したのは6回、蛇(シマヘビ)は1回でした。
草地なら「蛇の侵入」に気がつくのが遅れるでしょうが、採石地なので、「蛇」は直ぐ目に入りました。40Mほどの距離にシマヘビが現れた時に、激しく鳴きながら上空から急降下して、「ヘビを退散」させました。
カラスには50M離れた巣まで追いかけて退散させてましたね~。(カラスの巣の中には口の赤いカラスの雛が見えました)
水田では「人間の脅威(農作業)」や「水路や水田への落下」。それと~、「ヘビの侵入」や「猛禽類の脅威(サシバやチョウゲンボウやノスリ」などが考えられますね。(盛岡のチョウゲンボウ観察ではバンの雛を持ち込んだ事があった)
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