2020年5月・・・も「矢巾水田にムナグロ200羽」飛来!
矢巾水田は、岩手医大キャンパスと病院、ルートインホテルがオープン。大きく環境が変わったが「ムナグロの200羽の群れ」が飛来してくれました。今から20年位前に、「11月の稲刈り後」に「怪しい宮城ナンバーの車数台が、プロミナと双眼鏡を持って毎日矢巾水田に通いつめていた」ので、珍鳥でも出たのかと思い「何か出てますか?」と尋ねたら、「環境調査です」との回答。なんか工場でも建つのかと思っていたが、「まさかの岩手医大」でした。マスコミ、新聞には「岩手医大の移転先」の情報がなかったので、もし「医大移転の環境調査です」と情報がわかれば、「ひと山当てれたな~」(笑)
今の医大キャンパスの南側水田は、「大規模な補助整備」が行われていたので、「誰も医大が建つとはわかるまい」と言う感じでした。鳥屋としては、宅地造成が出来なくなる(補助金を使っての工事は、目的外に使うと全額返さなければならないルール)ので、「シギチの矢巾水田は当分守られる」と一安心しました。「補助整備」がなければ、今頃は「新興住宅地」に様変わりしてたことでしょうね。
※ 「岩手医大の街」が出来たことにより、「矢巾水田」と「見前水田」は完全に分断さてました。5キロ位離れているが、両方で見れたムナグロやシギチは「矢巾水田」でしか見れないし、秋の「見前水田」のシギチは「矢巾水田」で見れなくなりました。
▲ 2020年5月9日 ムナグロ 矢巾水田(岩手県矢巾町)
1枚目は「岩手医大」、2枚目は「矢巾ライスセンター」3枚目は「エリマキシギ夏羽が立ち寄った矢巾水田」です。
大規模な補助整備事業で区画整理された水田なので、たぶん「あと20年は水田のまんま」でしょう。新興住宅地が出来るとしても20年後でしょうか?
シギチ屋にとっては「大規模な水田の補助整備事業」は大歓迎で~~す。
「水張水田の補助金が無くなった」のはちょっと痛い。環境団体の人の中には「公共事業(補助整備)は何でも反対」と叫ぶ人がいるんだよね。今の農業は「農薬を使わない、減農薬がはやり」なので、「水張休耕田がシギチ祭り(20種1000羽)」でしたね~。キアシシギ500羽の大群とかムナグロ500羽の大群とか普通に見ることができました。
▲ 2020年5月9日 ムナグロ 矢巾水田(岩手県矢巾町)
1 ムナグロ 200±(100羽+100羽に2G)
2 キアシシギ 2羽
今日は2種だけでした。
岩手医大が出来る前は、「エリマキシギ夏羽」はもとより、「オグロシギ夏羽」(レンガ色が綺麗だった)は1回切りだったが、「タカブシギ」「ウズラシギ」「トウネン」「キアシギシギ」「クサシギ」「チュウシャクシギ」は普通に見ることが出来ました。
秋は「アオアシシギ」「コアオアシシギ」「オジロトウネン」「ヒバリシギ」「タシギ」「エリマキシギ」「オグロシギ」「タカブシギ」「トウネン」「クサシギ」「ケリ」「コチドリ」「イカルチドリ」は普通に。
まれに「オオハシシギ8月羽」「キリアイ」「ヨーロッパトウネン」「ホウロクシギ幼羽」「セイタカシギ」「アカエリヒレアシシギ」「サルハマシギ」「ツルシギ」「ソリハシシギ」「キョウジョシギ」「イソシギ」「メダイチドリ」など。
冬は北上川で「ハマシギの群れ」や「タゲリ」も・・・・。
海岸から100キロも入った(北上川河口からは150キロ)「見前・矢巾水田」は40種近くのシギチが見れたわけだから、「補助金有りの水張休耕田」は凄い政策だったと思う(シギチ屋にとって)。農家の友人も「1枚の田んぼに水を入れるだけで、4万円も補助金が出るのは嬉しい。雑草も生えないからね」と言ってました。何もしなければ2,3年後には柳生えて、10年後は林になると言ってました。
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