兵庫県豊岡市の県立コウノトリの郷(さと)公園は、国の特別天然記念物・コウノトリが捕獲作業中に死んだと発表した。3歳の雄で、今年5月、放鳥2世同士のペアとなって国内初のひな誕生させた貴重な親鳥だった。捕獲作業中にコウノトリが死んだのは初めて。
同公園は野外で生息するコウノトリの性別やDNAを調べるため、個体を識別する足輪を付けている。職員7人が同日午前8時ごろ、同市森津地区で捕獲。足輪を付けて採血した後、血圧低下などの異常がみられ、心臓マッサージをしたが約30分後に死んだ。捕獲に伴うストレスでショック死したらしい。【毎日新聞/山田英之】
野鳥のニュースは、意識はしていないのだけれど直ぐ目に飛び込んできます。それが、「コウノトリ」、「兵庫県豊岡市」、「コウノトリ郷(さと)公園」と書いてあったのだからも知れません。
実を言うと、2004年12月に「盛川河川敷(大船渡市)に岩手県内初記録のコウノトリ飛来」があったので、その当時の記憶を瞬時に思いだしました。
「救えコウノトリ、大船渡振興局、著しく衰弱、保護へ」 岩手日報2004年12月8日のニュースがあり、ものすごく違和感を感じたので、まずは事実確認をしようと、10日に大船渡市に出かけた事がありました。新聞紙上に掲載されたので、10日は金曜日だったが、早朝7時前なのに、すでに20人位のカメラマンが集合してました。
何人かのカメラマンに「捕獲の時の状況」をたずねたら、「魚の網を持って追いかけていたが飛ばれてた~」との話が・・・。これは直ぐ「大船渡振興局」に事実確認をしなければと思い、午前9時になるのを待って状況を聞きに(紳士的に名刺交換をし、担当者に状況を聞きました。その時は、野鳥の会員とは言わないで、野鳥愛好家と言いました。
担当者の話では、野鳥の生態は素人なのでわからないから、地元の野鳥の会に電話して、兵庫県豊岡市のコウノトリ郷(さと)公園を紹介され、電話相談したらしい。その時の話では「弱っているなら捕獲してくれないですか。責任持ってお預かりします(引き取りにうかがいます)」とのアドバイスだったらしい。
私はすかさず、「衰弱しているなら、岩手県の鳥獣保護センターに連絡するのが本当です」。「今朝観察しましたが、到底衰弱しているようには見えないので、網で捕獲する行為はやめてください」「飛べる状況を確認したので、給餌は少なくし(理想は止めて欲しい)自然にまかせましょう。怪我をしていないのに、給餌を継続すれば野生(野鳥)に戻れなくなります」と言いました。
なんか大船渡振興局の担当者は「コウノトリの捕獲」をしなければならない脅迫観念が見受けられたので、コウノトリの郷公園の人や野鳥の会の人に、「私の携帯電話の番号を教えてもかまいませんよ。私の言った「怪我をしていないのに捕獲は可笑しい」と伝えてください。」と言って引き取りました。(その後、担当者には、ご丁寧な「転勤のご挨拶状」もいただきましたね~。)
▲ 2004年12月10日 コウノトリ(大船渡市)
「著しく衰弱、保護へ」と言われた、元気なコウノトリでした。ただ、人間を見たことがないのか、警戒心はゼロの個体でしたね~。普通、ノーブラで20Mの距離で撮影できることはありません。(1992年1月に青森県弘前市の砂沢ため池が、「コウノトリ」のライファーです)
▲ 2004年12月11日 コウノトリ(大船渡市)
土曜日だったので、一般見学者、野鳥カメラマンが200~300人はつめ掛けてました。私は「光線を考えて対岸に(私一人でした)」いました。大きく撮りたいためでしょうが、コウノトリが飛べば、近くに来ると確信してました。(一人なのでコウノトリも安心するだろうと・・・)
▲ 2004年 12月11日 コウノトリ(大船渡市)
コウノトリが飛びまわり、カメラマンが右往左往してました。私はそれには参加しないで、3キロ下流に移動したのですが・・・、30分後、私の目の前に下りてくれました。早朝の時間帯に、カメラマンが追いかけまわしていたので、飛ぶ方向を双眼鏡で確認、めぼしをつけてました。
▲ 2004年12月11日 コウノトリ(大船渡市)
早朝の時間帯ですが、コウノトリ給餌ポイントから2キロ下流で待っていたら、予想通り(カメラマンが追いかけまわすに違いない)私の座っていた場所に下りてくれました。お陰さまで、じっくり一人で撮影できました。(私はポイントを決めて、待って撮影する事が多いです)
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