「中央道笹子(ささご)トンネル崩落」報道を見て・・・。
「笹子トンネル崩落事故」の犠牲者の皆様にはお悔やみ申し上げます。連日の事故報道に、専門家の解説でもわかりずらいと言うか、本当にわかって解説しているだろうかと疑いたくなる事がたたあったので、「業界人」として気がついた事を書いてみます。
3日夜7時のNHKニュースでは、「抜け落ちた同じ形のボルト」を紹介してましたが、(専門家から聞いて、急遽店から購入して用意したものでしょう)そのボルトを本当に使用していたなら、「間違いなく落下事故が起こる」と、私も含めて「業界人」の皆さんは直ぐわかったと思います。接着系アンカー(ケミカルアンカー)は、ボルトの先端が45度カットで使用しなければならない。直角に切断したボルトは「薬剤のかくはん不測」がおこるので、「使用してはならない」が常識です。
報道によれば、落下したコンクリート板は1トンの重量なそうです。ニュースでは使用したボルトがM16ミリ×長さ230ミリとありましたが、この形状での使用なら、「長期引き抜き過重は6トン」です。2本使用の映像だったので、12トンの重さ(引き抜き)までは絶えられる事になります。板が1トンですから、「安全率は12倍」と言うことになりますね~。
テレビに出てくる専門家(大学教授)は、「経年劣化」、「30年間の振動」、「金属の腐食」などともっともらしい事を申しておられましたが(一般の視聴者は100%信用するでしょう。だから、罪深いのですが)、30年前でも、あと施工アンカーは、金属の腐食が考えられるので、ボルトは「亜鉛メッキ」使用か「ステンレス」の材質のボルトを使うのが常識です。ボルトが錆びて落ちると言うことは「半永久的に考えられない」のです。
ならば、なぜ今回の事故が・・・。
「ボルトの材質」とか「コンクリートの強度」に関係なく、工事業者の「施工不良」が一番考えられますね。
そして、今後の対策としては「専用ハンマーでたたく打音(だおん)検査」をすると言ってましたが・・・。
「それはないよ」と言いたいですね~。「打音(だおん)検査」って、ネジのゆるみを判断するものであって、安心、安全を求めるなら「ボルトの引き抜き試験」しかないでしょう。
▲ 笹子トンネルと同じ形状の「仙岩トンネル(2500M)」雫石町~仙北市(旧田沢湖町)です。天井にコンクリート板があり(その上が通気口になってます)ますが、コンクリートの板が小さいので、ケミカルアンカーではなく、金属系アンカーを(重さ的に過重がもたないので、板を小さくして、重さを軽くしてる)使用しているものと推測されます。(見たわけではなっとも言えないのですが)
「金属系アンカー」なら、ケミカルアンカーと違って、まったく信用できないので、「仙岩トンネル」は、極力通りたくないですね~。
なぜ私がテレビに出てくる専門家以上にケミカルアンカーの事を詳しいのは、あと施工アンカーの有資格者(業界の第1回の合格で、当時は岩手は2人でした。今は1000人はいるでしょうね。全国だったら10万人はいると思う)です。
予談ですが・・・。
ベトナム戦争当時、「軍曹の質によって戦死率が違いすぎた」との報告書がビジネス界の教本になってます。第一線(現場)での軍曹の良し悪しで、「50%の戦死率の軍曹」と「0~3%の戦死率軍曹」がいるわけで、大本営とか将校の作戦が優秀でも(大学教授とかゼネコンの監督)、第一線で(現場)で働く「軍曹」が優秀でなければ「事故」(戦死)はおきます。
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